「チキンの骨で恐竜を作ってみよう」 クリス・マクゴーワン 著 <3>
<2>からつづく
「チキンの骨で恐竜を作ってみよう」 <3>
クリス・マクゴーワン (著), Chris McGowan (原著), 瀬戸口 烈司 (翻訳), 瀬戸口 美恵子 (翻訳), ジュリアン マロック(画) 1998/08 青土社 単行本 170p
1)科学とは、実践的な主題であり、体を使って、すなわち経験を通じて教えられるべきものである。実験をして自力で発見するというやり方で、自分は科学を学んだし、現在大学でその方法を授業している。
科学に関するコースでは、残念ながら実験室での実習は現在どんどん減少している。北米の医学校では、実験解剖学をやめてしまったところさえある。体を解剖する代わりに、学生たちはCD-ROMで解剖を学んでいる。
初等教育では早く始ってしまう。私の二人の娘はたった十歳で科学に対する興味を失ってしまった。科学はおもしろいものになりうるので、大いに残念なことである。p7「日本語版への序文」
2)ちょっと目先を変えて「骨付もも肉(切れ目入り)」というものを買ってきた。398円。確かにプックリしていて、見た目はおいしそうなのだが、今まで当ブログが集めてきた骨群の中ではとびきり大きいようだし、大体において、骨の量が少なそう。
3)なんだか、ちょっと損をした気分。これでは今回の地球ザウルスに使う部分はほとんどないかもしれない。ただ、大きな骨からパーツを掘り出したりする場合、役立つかもしれない。このもも肉は、右足か左足かさえ分からない。スーパーの表示には、もちろんながら、右足とか左足とかは書いてない。対で揃えるとすれば、目を凝らして見極める技を身につけるか、手当たりしだい買ってくるしかない。
4)で、いままで買ってきた4パックから集めた骨群を並べてみる。こうしてみると、結構な量ではあるが、果て、一体の恐竜を作り出すほどの量であるのかどうかは不明。ここまでかかった経費は、手羽元195円+手羽先207円+鶏ガラ118円+骨付もも肉398円=918円。
5)一番メリットのあったのは、結局118円の鶏ガラであり、一番益が少なかったのは、一番高かった骨付もも肉なのではないか。通常の食卓においての価値観と、恐竜作りのためのチキン選びの価値観では、まったく逆転してしまっているようだ。
6)それで、最終ゴールにたどり着くまで、私はあとチキンのパーツをいくら集めればいいのであろうか。やっぱりケンタッキー・フライドチキンに行って(というか、いままでどこに店があるかなんて意識したこともなかったが)、一番大きな丸ごとチキンを買ってくる必要があるのだろうか。
7)それを判断するために、なにはともあれ、戯れにイメージとして、これらの骨を並べてみることにした。パーツの位置や方向などはまったくいい加減。単にイメージである。
8)なんとなくイメージはできる。だが、まだまだ骨量は不足している。他の人の作品を見ると、胸骨の部分が他のパーツを借用しているので、いまいちリアリティがない。しかし、鶏ガラであるなら、そのものであるので、意外と説得力はありそう。それに脊髄の部分が、他のパックでは見つけることができない。ここは、鶏ガラをあと1~2パック追加してみれば、そろそろ制作をスタートできるのではないか。
9)逆に、がっかりするほど役に立たないのはもも肉パック。これは、この全体像を作るのに、単純に折れた骨を頭の部分においてみただけだ。
10)手羽先、手羽元も、解体されたパーツを集めた食品としてのパックは、もう要らない。一体の恐竜を作るにはすでに余り過ぎている。
11)であるなら、今日は118円の鶏ガラパックを2個調達しようか。先日は初めてだったので、解体するには割と苦労した。脊髄の部分をバラバラにしてしまったり、小骨を折ってしまったりした。今度は、もっと原型をとどめた形で肉をそぎおとしてみようか。
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