羽倉 玖美子『愛する地球(テラ)に』 女神は夜明けに舞い降りる<8>
「愛する地球(テラ)に」 女神は夜明けに舞い降りる <8>
羽倉玖美子著 2012/12 本の森 単行本 p178
1)著者をわがブログにおける「プロジェクト567」の「6」に登場を願うとするなら、もともと「プロジェクト567」の「1」にも登場願わなければならない。「プロジェクト567」の「1」は「エコビレッジ」である。
2)私が「ホワイトターラー」を頂いた頃に前後して、私は近くのショッピングモールにある大型書店で、古い知人と再会した。実際に話しするのは20年ぶりくらいだっただろう。年賀状を交換する程度で、詳しい近況を知らなかったが、それでも、彼はこの数年、蔵王のふもとでログハウスを作る準備をしているらしいことを知っていた。
3)関心はあったものの、特段に接点が無かったものだから、そのままになっていたが、その後、その地で作った野菜や、山々の幸である山菜などを頂いたりしながら、それとなく、いいなぁ、と思っていた。 (C)Hagura Kumiko
4)12月になって、所用で彼女宅を訪問したさい、彼女が転居したがっていることを知った。現在の住宅街を離れて、農地のある地をイメージしているようだった。それを知った私は、友人がその地を耕していることを話すと、とても好意的に関心を寄せてくれた。
5)数日後、彼女は私の話の端々からの情報から、近くに行く用事もあったらしく、その地を訪ねたらしい。私も友人の車に乗せられて一回行ったきりだったので、その道順をうまく説明できなかったのだ。
6)結局彼女はその地を見つけられなかった。その日は近くの里にクマが出没したというニュースをテレビで放映していた。
7)数日後、私は私なりに彼女を誘い、その地を探しにでた。道順さえわかれば、何のことはない実に簡単なところで、その地を山の上から見れば、なるほど、とても可能性があることが分かった。
8)さらに数日後、私と彼女は、友人に会うこととなり、もし、それぞれのイメージが合えば、一緒に活動できるのではないか、という可能性が見えてきた。それが、すでに既報のエコビレッジの経緯である。
9)その地は、雪が早く、また春遅くまで雪が残る。そのために冬の間にプランを練って、春に備えようとなった。具体的な集まりのスタートは雪が溶けた春の連休の最初とし、一年間のプランを練り上げた。
10)私は雪が積っているうちに、その地に何度も足を運び、また友人に案内してもらいながら、自らのハウスの予定地をイメージして、大型テントを持ち込み、きたるべき春の活動に備え始まった。
11)そして、その時、3・11はやってきた。
12)「プロジェクト567」における「7」は3・11である。
13)当然のごとく、その影響は甚大であった。すでに既報の部分である。
14)ここまでにおいて、彼女は積極的に提案し、協力してくれた。友人が場を提供し、彼女がイメージをデザイン化し、私が企画を練った。マークやポスター、ページのデザインは実に彼女の協力によるところが大きい。
15)その後、実際の活動は、2011年の段階で止まったままである。理由はさまざまあるが、一番の原因は、福島の東京電力原子力発電所から数十キロという距離にある。山菜にせよ、農業にせよ、あるいはそこに住まいを作るにせよ、今は放射能の線量が落ち着かないまま、プロジェクトに多くの人びとの参加を募るのは難しくなっている。
16)いまだに場はあり、ハウス建設のための資材の一部はすでに搬入してある。条件が整えば、再開のチャンスもあるだろう。
17)しかし、今は、そのことが主テーマではない。少なくとも、この記事におけるテーマは、「プロジェクト567」の「1」は、ここのエコビレッジであり、この地があればこそ、当ブログはその後カテゴリ「森の生活」へと進展できたのであったこと確認することにある。多くのイメージを与えてくれたこの地に感謝する。
18)そして、積極的に共に活動してくれた著者に感謝する。
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