「アップル 驚異のエクスペリエンス」 ―顧客を大ファンに変える「アップルストア」の法則
カーマイン・ガロ (著), 外村仁(解説)
井口耕二 (翻訳) 2013/1/24 日経BP社 単行本: 396p
Vol.3 No.1005★★★★☆
1)この本もまた、目新しく、面白そうで、手元にずっとあるのに読み進めることができない。一時期の当ブログのスティーブ・ジョブズ・フィーバーが下火になった頃になってやってきたことが、この本の不運だったのかもしれない。
2)あるいは、この本のどこかに、瑕疵があるのか。
3)いろいろ考えてみる。アップル製品もすごいし、アップルストアやサービスもすごい。だが、そこからが大切だ。当ブログでいうところの、コンテナ、コンテンツ、コンシャスネス、の三コン論で言えば、コンシャスネスの部分に、共通する何か、目指すべき何かを、見つけることができないと、こちらの読書意欲が湧かないようなのだ。
4)「顧客を大ファンに変える『アップルストア』の法則」。まぁ、それはそれでいいだろう。しかし、いままでマック派ではなかった当ブログが、iPadを入手したことにより、かなりマック派寄りになり、これから、ひょっとするとマック派に大変身するかもしれないとして、それって何?、と考えてしまう。
5)「顧客」の一人として、私が「アップルストア」で「大ファン」に変身させられたとして、それって、一体何? 単に、アップル製品が少し売れ行きがよくなるだけで、私自身は一体どうなるの?
6)アップル製品を身につけることができて、うれしいでしょう、って、それはないだろう。それじゃぁ、おもちゃを買ってもらって喜んでいる幼児に過ぎないし、子どもならすぐ、おもちゃには飽きてしまう。目新しい何かを、すぐ欲しくなるのだ。
7)当ブログは、煎じつめれば、iPadが欲しかったわけでもなく、アップルストアに行きたいわけでもない。ジョブズが「Zen Mind, Beginner's Mind 禅へのいざない」( 鈴木俊隆著)にのめり込み、「ZEN OF STEVE JOBS」 (ケイレブ・メルビー)の漫画に書かれたような禅との人生があり、「『禅』の世界へ」 (日経おとなのoff 2012/6)に特集されたような世界観に遊んだような、そういう切り口が欲しいのである。
8)しかるに、この本には、そのようなニュアンスがいまのところ感じられない。いや、それは読んでいないからそう思うのだ、実は、アップルストアは、現代の「禅堂」なのだ、という人が現れるかもしれない。それはそうとなれば、かなり面白いのだが、この本はそこまで期待できるだろうか。
9)おもちゃやエンターテイメントを超えて、さらに「向こう」に、コンシャスネスな世界があるのかないのか。そこが、当ブログの読書意欲を書きたててくれるかどうかの瀬戸際だ。今の段階で、手元に届くジョブズ=アップル本に対しては、当ブログの要求は高くなる。
10)そこのところがキチンと見極めがついて、これは面白そう、と思えた段階でまたこの本を手にとることにする。当ブログとしては、この本は貴重な新刊本に分類されるべき一冊である。
つづく・・・・かなぁ
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