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2013/05/05

ソーシャル時代のハイブリッド読書術 倉下 忠憲 (著)


2013/3 シーアンドアール研究所 単行本(ソフトカバー): 232p
Vol.3 No.0978★★★★☆

1)おやまぁ、久しぶりにスカスカの一冊だなぁ、と思って奥付を見ると1980年生まれの青年の手による一冊である。あらまぁ、なんと老成していることか。

2)この内容じゃぁ、小学生相手なら喜んでくれるかもなぁ。中学校の図書館に一冊あってもいいかもしれない。高校生なら、この本をマジに読んでいるようじゃぁ、まともな読書人にはなれないだろうよ。20代の若者たちは、この本には見向きもしないかも。

3)30代なら、同年輩の作品として、「同情」して読むかもしれない。40代50代なら、う~~ん、やはり私と同じ感想じゃなかろうか。

4)でもアラ還以降の年配なら、割と好意的にこの本を読むかもしれない。息子世代がまぁ、一生懸命書いている、と、応援してくれるかもしれない。それに、さぁ、これから読書するぞぉ、なんて人なら、それはそれで、新鮮なんじゃぁなかろうか。

5)途中でエバーノートをやたらと褒めている。ほう、と思ったら、この方、「EVERNOTE『超』仕事術」なんて本もモノしている。なるほどね。そこまで追っかけるつもりはないが、まぁ、これはこれでハイブリットなのかしらん、と、素直にあっけにとられました。

6)ということで、最近は私も、読書方法をすこし変えつつある。そこで、今までのやり方を友人知人に話したりするのだが、割と新鮮に受け止めてくれる人もある。そこで、以下を、メモしておく。今後、ここから大きく変化していく予感があるので、これまでの感謝の意味も含めておく。

読書ブログのための私的「図書館利用術」

1)最も利用するのは、「仙台市図書館」のネット検索である。ネット上から10冊のリクエストを入れることができ、7冊借り出すことができる。DVDやビデオ、CDなどは、プラス2点追加することができる。予備のマイリストも作っておくことができる。

2)作者やタイトルで検索すれば、市内の10ほどある区図書館のどこかに存在している。ネットで予約すると、最寄りの区図書館まで転送してくれる。私の場合は、太白区図書館を利用しているが、地下駐車場が面倒なので、数分間路上停車して、カウンターで予約していた本を受け取って、すぐ帰宅して読み始める。

3)読みたい本が別にない場合は、新着情報を見る。それぞれのジャンルにで合計で数千の新着資料があるので、めぼしい本をチェックし予約する。小説などの人気本は半年ほど待つ場合もあるが、私のジャンルである、哲学とか思想、心理学などはあまり人気がないので、すぐ借りられる場合が多い。というか、すぐ借りられるこのジャンルだからこそ、結局ここが私のジャンルになってしまった、という逆説があるかもしれない(笑)。私は待ってまで小説など読みたくない。こちらのジャンルはうちの奥さんにおまかせ。

4)市内の図書館にない時は「宮城県内図書館総合目録(横断検索)」 を検索する。地方の図書館が優秀な蔵書を抱えていることがある。こちらは仙台市図書館のそれぞれのカウンターから手書きで「予約申込書」を出しておくと、通常数日内に取り寄せてくれるので、最寄りの図書館のカウンターで借りだすことができる。 

5)ここまでで大体読めるのだが、宮城県内にも、希望の本が一冊もない時がある。その時は、図書館の司書の方々が全国を探してくれて取り寄せてくれる。数週間、時には一か月もかかる時があるが、大体の本を読むことができる。私の場合、北は北海道、南は四国、岡山あたりから取り寄せていただいた。

6)それでもない場合は、「国立国会図書館」からも取り寄せてくれる。こちらは、区図書館までは取り寄せてくれるが、図書館内で読まなければならない。それでも2週間は自分で独占できるので、何日か図書館に通えば、大体読める。私はすでに二桁の本を国会図書館から借りてもらった。もちろん、上記すべて無料であるから、すごい。ありがたい。感謝してます。

7)視聴覚資料も同じように借りだすことができる。DVDやCD、ビデオなど、はまればキリがないくらい借りることができる。もちろん館内で専用ブースで見ることもできるし、LDのようなものは、機器を持っていないので、図書館で見なければならないこともある。

8)仙台市図書館以外には、「名取市図書館」もよく利用する。こちらは駐車場が無料の上に、借りだし可能本も10冊なので、雑誌類などを大量に借りだす時は便利である。こちらはネットで予約はできない。ただ蔵書は検索できる。

9)たまに「宮城県図書館」にも行く。建物自体が現代建築であり、蔵書も素晴らしいのだが、残念ながら、私の地域からはまったくの反対方向にあり、たびたび行くということはできない。大体は区の図書館に取り寄せてもらって、借りだして自宅で県図書館の資料を読む。

10)大学関係も、充実している。「東北大学」「東北福祉大学」「尚絅大学」「宮城高専」その他のキャンパスの図書館を利用する時もある。こちらは事前に登録が必要な場合も多いが、数百円程度で年間使えるのはうれしい。「学都仙台OPAC」も便利。大学を横断して検索することができる。「仙台市市民活動サポートセンター図書資料」なんてのもあることもあるが、ボリュームがないので、ほとんど借りるものはない。

11)仙台市民図書館と言えば、中央図書館でもある、「せんだいメディアテーク」がある。こちらは図書館でもあるが、他の活動やイベントで利用することが多い。

12)その他、他の市町村の図書館も、近くに行ったときに、ひょいと覗いてみることがある。結局は後日返却しに行かなければならないので、あまり借り出すことはないが、それでも、これらの図書館で初めて見つける本もあるので、覗くだけでも価値がある。展示方法もそれぞれに個性や特徴がある。

13)こうして私は、この7年ほどで約3000冊の本を借りて、その読後感をメモする読書ブログを続けてきたのだが、仮に一冊平均1000円だとしても、約300万円の経費をカットすることができた、ということになる。

14)以上のシステムはなかなか素晴らしい。私はこれらの図書館を、自前の図書館のように活用できるので、なかなか快適である。しかしながら、最近は、これからさらに、電子書籍の世界へと主戦場は移っていくような気配がある。

15)いつかは、これらの素晴らしいシステムがさらに変化していくかもしれないので、まずは現在のシステム構築に貢献されている方々に感謝しつつ、防備録として以上メモしておく。

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コメント

私の真意は、ほとんど私と同意見という意味です(笑)。あまりに引っかからずに読めてしまうところが、逆に、引っかかってしまうわけですねぇ、これが。

投稿: bhavesh | 2013/05/05 21:56

なんだか、逆に「ソーシャル時代のハイブリッド読書術」に興味を持ちました笑

書店に置いてあると、興味を持ちそうなタイトルですよね

投稿: | 2013/05/05 21:07

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