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2013/05/22

大沼 安史/翻訳 「諜報ビジネス最前線」 エイモン ジャヴァーズ/著


2011/8/17 緑風出版 単行本 464p
Vol.3 No.0996★☆☆☆☆

1)先日より図書館にリクエストしていた本がようやく届いた。この本、市内を初め県内の公立図書館には存在しない。結論から言えば、東北一円にもなく、手元に届いたのは、訳者にも縁がある北海道の図書館所蔵の一冊だった。

2)わが市内の図書館には著書関連の本は十数冊所蔵されており、一部、震災文庫や郷土資料に分類されている。それに比すれば、彼の一連の著書&訳書にあって、この本はほとんど無視されていると言ってもいいような扱いを受けている。

3)読書ブログとしての当ブログの姿勢は、一般公立図書館の開架棚にある一般書を対象にしており、希少本とかトンデモ本のような、深い追っかけを必要とする本は対象としていない。

4)そういう分類でいえば、この本は、大きく当ブログの対象から外れている。

5)この本は2011/8に出版されており、著者は「世界が見た福島原発災害」三部作(2011/5~2012/3)とほぼ同時に、訳業を続けていたということになる。あの3・11当時の被災地におけるワークとしては、かなり突出している。

6)秘密のヴェールに包まれた、現代の「諜報企業」による、産業化した「諜報活動」---。その暗躍の実態はしかし、闇の奥に潜んでいて、私たちには皆目、見当が付かない。路地裏の探偵ならイメージも湧こうが、世界的な「諜報産業」による「諜報活動」となると、一体どんな人物が、どこで何をやっているものなのか想像すらできない。

 しかし、グローバル化した経済においては、より重大かつ危険な「秘密」や「情報」が企業活動の成否を決めており、諜報ビジネスは、企業の世界的な活動にとって今や不可欠なものとみなされている。

 本書は、米国の調査報道ジャーナリストの第一人者がその全貌を世界で初めて明らかにする。表紙カバー腰巻

7)残念ながら、当ブログとしては、翻訳者のブログつながり以外には、この本を手にとってみようという動機は存在しない。

8)私も元新聞記者、こういうものの取材がどれほど困難なものか承知しているつもりである。その驚きが本書の訳出の動機のひとつである。

 東北大震災などの事情も重なり、翻訳作業は遅れに遅れ、本元のT(実名)氏にはまたまた迷惑をおかけした。

 しかし大変な震災に遭いながらようやく、訳稿を仕上げることができたことは、訳者にとって、大きな喜びである。 2011年7月  仙台にて (翻訳者名) p458「翻訳者あとがき」

9)当ブログとしては、この本そのものについては評価しないし、守備範囲を大きくはずれていることを明確にしておかなければならない。ただ、少なくとも、翻訳者にはこのような仕事があり、文面から見られるように、3・11以前からこのような仕事を継続しており、震災直後のさなかに訳了した、という事実を確認しておけばそれで済む。 

10)先日、「事件記者という生き方 」大谷 昭宏 (2013/2/27) という本を手にとったのだが、途中で放り出してしまったので、当ブログにもメモしないでしまった。新聞記者や事件記者、ジャーナリストなどの職業名は、そのこと自体、どこかすでに「善人」ぶっていて、割と社会的には好意的に受け止められる傾向があるようだ。

11)しかし、当ブログにおいては、かなりいい加減な「自称」ジャーナリストたちの愚行もずいぶん見てきたし、尊敬すべき秋田たいまつ社のむのたけじ氏のような「反骨のジャーナリスト」に対しても、その「ジャーナリストという生き方」を全うしようとする姿勢に疑問を感じてさえいる。

12)こちらの本の翻訳者は、「元新聞記者」なのか「ジャーナリスト」なのか知らないが、そのことをもって、その主張が直ちに信用すべき正しき内容である、と当ブログは判断しない。少なくとも、客観性、公平性、科学性に則っていなければ、その手の読み物として、複眼的に読み進めるしかない。

13)しかるに、この春爛漫の季節の中で進行してきた訳者夫妻の言行は、すでに客観性、公平性、科学性を超越してしまっているのではないか。むしろ、直観的、情緒的、想像的であることを考えれば、「元新聞記者」であるとか「ジャーナリスト」であるとか自称することをやめて、自らを捉える枠組みを大きく変化させるべき時に来ているのではないだろうか。

14)その上、この3月、4月、5月に連続しておきてきたことを、捉えなおし、再認識すれば、これはこれで、新たなる神秘へと扉を開く、新次元への旅たち、ということになるはずなのだが。

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