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2013/05/09

『鉄塔家族』 佐伯 一麦



2004/06 日本経済新聞社 単行本  548p
Vol.3 No.0981★★★★☆

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(八木山緑町の一角からの風景)

1)仙台在住の人気作家が何人かいる。「邂逅の森」の熊谷達也、「ゴールデン・スランバー」の伊坂幸太郎、そして「鉄塔家族」の佐伯一麦。彼らはその中でも有名なほうだろう。私は小説はあまり読まないが、それとは別に、いつかは「仙台」つながりで、一般教養として読んでみたいと思っている小説家たちはいる。

2)私のまわりは、漫画や小説より「面白い」ことが多いので(笑)、むしろノンフィクションとして、周囲を眺めていたほうが、実に興味深いことが起きていることがある。

3) 内容紹介 東北のある地方都市のシンボル「鉄塔」の麓で暮らす人たちの平穏な日常には過去の暗い影がつきまとうが…。細密な描写で人間の勁さに迫る長編小説。『日本経済新聞』連載を単行本化。

著者紹介 1959年宮城県生まれ。「木を接ぐ」で海燕新人文学賞、「ショート・サーキット」で野間文芸新人賞、「ア・ルース・ボーイ」で三島由紀夫賞、「遠き山に日は落ちて」で木山捷平賞等を受賞。 (図書館リストより)

4)この小説、物書き風の主人公と、再婚したデザイナー(染色作家)の淡々とした生活をつづった自伝的小説である。

つづく

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