柳田國男と遠野物語 ~日本および日本人の原風景~ タウンムック<2>
2012/8 徳間書店 ムック: 112p
★★★★★
1)朝早く起きた。朝早くというか、まだ未明だ。廊下の向こうで柱時計が鐘を三つ打った。三時か。はて、座敷童子がでてくるかも、という期待の旅館である。この未明三時という時間帯はどうなのだろう。
2)部屋に通っているLANを使ってネットでそんなことを調べているうちに、早い朝がやってきた。朝飯をいただいた後は、旅館でゆっくりするつもりでいたが、外の天気があまりにいいので、いつまでも部屋にいることができない。そこそこにチェックアウトする。
3)すると河童がいる。そうか、遠野は座敷童子の里であるが、河童の里でもあった。水の郷である。旅館でもらった市内観光ガイドを見ながら、近くの施設を回る。どうやら震災で被害があったらしく、どこも施設も最近リニューアルしたとかで、整備が行き届いている。
4)これは鹿踊りのかぶりもの。博物館に飾られている。動いている踊りは、前日、釜石観音で見ることができた。宮沢賢治の詩にもでてくる。
5)遠野と言えば、昔話でしょう。昔あったずもな、で始まり、どんと晴れで終わる。語り部の叔母さんは、すごいエンターテイメント。遠くからやってきた観光客の突然のリクエストに、アドリブでどんどん答えていく。
6)遠野はオシラサマの里でもある。悲しくも不思議なストーリーは、遠野という風土があればこそ、ますますリアリティが増す。オシラサマは、もっともっと広い地域に広がっている信仰だ。
7)あちこちで見かけた水車小屋。私はこれに憑かれてしまったようだ。頭の中では、これをどのように手作り水力発電に置き換えるか、そればっかり考えていた。
8)最後は、南部曲り家。これはすごいよ。これを見ないと、遠野に来たことにならないね。と、本当は、もう歩き疲れていたのだけど、納得しながら拝観する。まるでお城のような茅葺農家だ。もちろん豪農。これ以上大きい曲り家はなかったという。皇族が訪れたり、映画の撮影現場にもなったそうな。
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