新法対応!!ネット選挙のすべて 仕組みから活用法まで 飯田 泰士著
2013/5/18 明石書店 単行本: 228p
Vol.3 No.1016★★★☆☆
1)インターネット選挙解禁だという。所詮は選挙の宣伝をネットでもできますよ、というだけであって、本当の意味のインターネット利用ではない。
2)民主主義のルールから言えば、ひとり一票の権利を有効に反映するシステムをもっともっと開発できるはずであるが、一挙にそうはならない。
3)だいぶ前だけど、いい機会と思って、一ヶ月間だけ選挙活動をしてみたことがあった。ポスターを貼り、はがきを出し、街頭でチラシを配った。電話でも何人かに話題提供した。
4)参議院の全国区(というのだったかな)だから、結構競合がいて、意外と支援者は伸びなかった。選挙となれば、人々の表情も硬い。
5)幸い、候補者は当選した。
6)でも、それから6年間、あの議員は、なにか私のために働いてくれただろうか。世の中変わっただろうか。改選時に、私は依頼もされなかったから、選挙活動はしなかった。候補者も落選した。
7)でも、だからと言って、世の中いきなり悪くなっているわけでもない。どっちでも、似たようなもんだ。
8)私はこの世に生まれてから、選挙権を持っている時は、すべて投票してきた。時には学校の生徒会の役員にも立候補した。外国に行っている時は、投票できない時もあった。
9)浮動票ではあるが、その時その時、一生懸命考えて投票した。市会議員、県会議員、国会議員、市長、県知事、総選挙も参議院も・・・・。
10)でも、世の中、決して私の思ったふうにはならなかった。私の考えがすべてで無い限り、それは仕方ないのだろうが、たぶん、これは、誰もが思っていることだと思う。みんな、結局は不満を抱えて生きている。
11)ちょと前までは、選挙というシステムがなかった。納税額が少なかったり、女性だったりしたら、投票できない、という時代もあったのだ。現在は20歳以上であれば投票できる。もう少ししたら、18歳以上になるかもしれない。
12)でも、これって、結局、代表者を選ぶだけだから、ひとりひとりの意見が完全に反映されるということにはならない。代表者だって、全部自分の意見が通っているわけではない。
13)将来においては、もっとまともなインターネット活用ができるようになって、もっと正確に人々の声を反映したものになる可能性はある。その仕組みはできているのだから、あとは運用まで、どうやってこぎ着けるかだな。
14)昨年の総選挙は、原発を問うものだった。私のネットワークでは、原発推進なんて奴はいない。全て脱原発だ。もし原発推進なんて奴がいたら、フォローもやめるし、友達でもない。だから、私のブログやSNS、ツイッターもフェイスブックも、脱原発100%だ。
15)だが、世の中、そうはならない。選挙結果は、決して脱原発にならなかった。だから、私はネットは信用していない。一生懸命ネットに脱原発を書いている人もいるが、所詮は、それだけのことだ。世の中、脱原発にはならない。
16)だから、正直言って、私はネット選挙など、ほとんど関心がない。世の中ずるい奴はずるい。悪い奴は悪い。
17)と、いい加減いやになり、ひきこもりたくなるが、でもやっぱり、私は私の意見を言うぞ。ネットにも、必要とあらば自分の意見を書く。推薦したい候補者がいれば、ツイッターだろうが、フェイスブックだろうが、ブログだろうが、フル活用してやる。
18)だけど、それが、どれほど価値あるかは、ほとんど期待はしていないんだよね。
19)この本で分かったことの一つは、普段からネットを使っている人口比率が、高年齢層もだいぶ高くなっているということ。昔は、統計で10代、20代、30代、40代、と来て、あとは50代以上、とひとくくりにされることの多かった高年齢層だが、今や、年配の60代、70代でも、70%代の利用率を誇るようになってきている。さすがに80代になると30%くらいになるが、それでも、いずれ何年かすると、全年齢でネット利用率100%の時代が来るだろう。
20)その日のために、まずはネット解禁おめでとう、と言っておかなければならない。
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