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2013/06/15

カラー版 「恐竜たちの地球」 冨田幸光著


1999/9/29 岩波書店 新書: 228p 
Vol.3 No.1021★★★★☆

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1)中生代は「恐竜の時代」と呼ばれるが、真の恐竜の出現は三畳紀の後期になってからである。三畳紀後期(約2億3500万~2億0800万年前)は、現在とくらべるとかなり高温で、乾燥した時代であると同時に、季節変化も大きかったようである。大きく三つの気候帯があったといわている。
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 三畳紀後期は、ぺルム紀からひきつづき超大陸パンゲアの時代で、陸上動物はどこの地域でも比較的似た種類が生息していた。三畳紀中期につづいて多様な主竜形類が繁栄していたが、なかでももう少し進歩した真の主竜類が、リンコサウルス類など原始的なグループにかわって繁栄するようになっていた。

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 現在のワニに似た体形と生態をもつ植竜類(肉食性)、骨質のよろいをつけたアエトサウルス類(草食性)、大小多様なラウイスクス類(肉食性)などである。p20「三畳紀の恐竜たち」

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2)ジュラ紀は中生代のまんなかの時代で、約2億0800万年前から1億4500万年前である。その気候は世界的に暖かく、緯度60度付近まで亜熱帯のような気候だったようだが、一部には季節的な乾季があった証拠もある。極地方には氷河はなかったらしい。

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 パンゲア超大陸が南北に分離を始めたのはジュラ紀の中ごろ(約1億7000万年前)で、ジュラ紀末ごろにはほぼ完全に分離した。したがって、恐竜の南北でのちがいはこのときからはじまったといえる。

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 北のローラシア大陸のうちヨーロッパは多くの島のようになっており、この島のつらなりが一種の橋のような役目をしたらしく、アフリカと北アメリカとのあいだに恐竜などの動物の行き来があったことが化石から明らかになっている。一方、ゴンドワナ大陸はジュラ紀の終りまで、一つの大きな大陸塊のままだった。p50「ジュラ紀の恐竜たち」

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3)白亜紀は中生代の時代区分の最後で、約1億4500万~6500万年前である。白亜紀全体としては、全地球的に温暖で、とくに前半では湿度が高く、季節変化は乏しかったようである。赤道付近での気温は現在と大差なかったようだが、高緯度ではずっと暖かったらしい。

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 その結果、多様な植物やそれを食べる多様な草食動物の進化をうながした。白亜紀の終わりごろには地球全体が一時的に寒冷化し(しかし、現在より温暖)、高緯度地方では動植物の多様性が低下した。

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 超大陸パンゲアはジュラ紀後半に南北に分離したあと、北のローラシア大陸、南のゴンドワナ大陸はそれぞれ白亜紀を通じて、さらに現在の各大陸に分離をつづけていった。 しかし、ローラシア大陸はあまり大きな変化はなく、比較的緊密な連絡があったようである。

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 むしろ、北アメリカの中央部が、現在のメキシコ湾から北極海にぬける浅い海におおわれて、北アメリカ大陸が東西に二分されており、その西側の部分がアジアをつながって「アジアメリカ」とよばれる陸塊をつくっていたことが、恐竜の進化に与えた影響が大きい。

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 ゴンドワナ大陸では、南アメリカとアフリカ、およびオーストラリアと南極がそれぞれ結びつきが強く、少なくとも南アメリカとアフリカは白亜紀の中ごろ(約1億年前)まで陸つづきになっていたことは、いろいろな証拠から明らかである。p122「白亜紀の恐竜たち」

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