「恐竜の世界へ。」ここまでわかった!恐竜研究の最前線<2>
「恐竜の世界へ。」 ここまでわかった!恐竜研究の最前線 (pen BOOKS 013)<2>
真 鍋真/監修 ペン編集部/編 2011/07 阪急コミュニケーションズ 単行本・ムック 140p
三畳紀、ジュラ紀、白亜紀の中生代。今から2億5000年前から6500万年ほど前まで、この地球上に生命体として闊歩していたダイナソー、恐竜たち。彼らに想いを馳せることは、せいぜい数千年から数万年しか活動履歴を持たない人間という存在を、相対的に矮小化してくれる。
三億年ほど前は、地球上の大陸は一つにつながっていたという。それをパンゲア大陸という。パンゲア大陸は数億年をかけていわゆる五大陸に分離されていった。そのパンゲアに住んでいたのが、彼らダイナソーたちであった。
当ブログにおける、「ムー大陸からやって来た天空の龍」は、いつのまにか、「パンゲア大陸からやってきたティラノザウルス」に置き換えられつつある。もちろん意味するところは別々であるが、その存在としての意図する役割は、結局は同じことであろう。すくなくとも「パンゲア大陸の恐竜たち」のほうが、科学的であり、よりリアリティがある。
しかしまぁ、スーパーから買ってきたチキンの丸鳥から採集した骨で、20分の1スケールのティラノザウルスの全体骨格模型を作るというのは、どれだけのリアリティと意味があるのだろうか。その名もトイザラスのおもちゃにも、たくさんの恐竜たちが含まれている。せいぜい、私が夢中になっていることは、あのおもちゃ群と何も変わるところはない。
それでもやっぱり、面白いことは面白い。よりリアリティを醸し出そうとすると、なかなか作業が進まない。頭骨から始めるべきか、腸骨から始めるべきか、あるいは肋骨から始めるべきか。どうせ作るなら、自分でもほれぼれするような出来栄えにしたい。それに、一度作ってしまえば、あとはそうそうまた作るもんでもあるまい。
ひとつ気になっていることは、このペンブックス「恐竜の世界へ。」の表紙にも描いてあるが、ティラノザウルスだけでは片手落ちだということだ。ティラノザウルスには、対となる翼竜、プテラノドンが必要なようなのである。陰と陽、ふたつあってこそのダイナソー、恐竜の世界のように思えてくる。
そう思うと、ティラノザウルスの制作もままならないまま、翼竜プテラノドンの材料収集が始まっている。全長12mと言われるティラノザウルスに対するプテラノドンは、諸説あるものの、広げた翼の全幅は、7mとも10mとも言われている。20分の1スケールで作るには、ちょうどよいくらいの大きさであろう。
ただプテラノドンは、骨格としては、空を飛ぶためにスケルトンのスケルトン、極めて軽量化されているために、骨量が、その全体からすると極めて少ない。つまり、基本的な輪郭だけで、ティラノザウルスほどの迫力がなさそうだ。せいぜい、顔とくちばしをデフォルメする程度が、迫力づくりの限界のようだ。(今後調査を要す)
思えば、「ティラノ」・ザウルスと、プ・「テラノ」・ドンには、ひとつの単語が挟まっているのではないか。「ティラノ=テラノ」、たぶんこれは「地球」という意味なのではないだろうか。とすると、当ブログにおける第一作「地球ザウルス」と、どこか一脈通じるところも、あるのかもしれない。
「ムー大陸からやって来た天空の龍」となれば、パンゲア大陸かやってきた翼竜、プテラノドンのイメージを借りることは必須である。ティラノザウルス+プテラノドンこそが、当ブログにおける「龍」のイメージであろう。
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