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2013/07/19

こころでからだの声を聴く<28>

<27>よりつづく 

こころでからだの声を聴く
「こころでからだの声を聴く」<28> ボディ・マインド・バランシング 
OSHO /マ・アナンド・ムグダ 2007/11 市民出版社 単行本 247p 附属資料:CD1 目次

19、断食による解毒

質問:身体の解毒法として、断食を推奨なさいますか? 私は最近、ベジタリアンになりました。
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 断食をすると、身体はもう消化の作業をしなくて済む。その期間、身体は死んだ細胞や毒素の排出に取り組むことができる。それは土曜日や日曜日の休日に、家に帰って日がな一日掃除するのと似ている。1週間ずっと暇なく忙しかったので、あなたは家を掃除できなかった。そこで、1日かけてすべてを掃除する。何も消化するものがないときや、何も食べなかったとき、からだは自分自身の掃除を始める。そのプロセスは自発的に始まり、身体は不要なもの、重荷のように感じられていたものをすべて捨て始める。断食は浄化の手法だ。ときたまであれば、断食はすばらしい---何もせず、食べず、ただ休息する。できるだけたくさん飲物を摂り、ただ休息する。すると、身体は清浄になる。

 ときに、もっと長期の断食が必要だと感じるなら、長期の断食をしてもかまわない---ただし、その間は自分の身体を深く慈しむこと。そして、断食が何かしら身体に害を及ぼすような気がしたら、やめることだ。断食が身体の助けになっていれば、よりエネルギーが充実し、生き生きとして、元気を取り戻し、活力を得る感じがするだろう。これを基準にするといい。衰弱するような感じ、身体が微かに震えるような感じがし始めたら気をつけなさい。もはや断食は浄化ではなく、有害になっている。断食をやめることだ。

 だが、はじめに断食の科学の全般を学んでおいた方がいい。実際に断食をする前に、長らく断食をやってきてすべてに精通している人、問題となるあらゆる症状を知っている人に相談するといい---断食が有害となった場合は何が起こり始めるのか、有害でなかった場合は何が起こるのか。真の浄化が行なわれた断食の後は、一新され、より若く、より清浄で、体重が軽く、より幸せな感じがするだろう。そして身体は、より順調に機能しているだろう。もやは身体は、重荷を降ろしたのだから。ただし、間違った食べ方をしてきた場合にのみ、断食するといい。間違った食べ方をしてこなかったのなら、断食をする必要はない。断食が必要なのは、食習慣によってすでに身体を痛めつけてきた場合だけだ---もっとも、私たちは誰もがそうしている。

 人間は道を失ってしまった。人間のような食べ方をする動物はいない。すべての動物には、好みの食べ物がある。バッファローを庭に連れ出して放したら、彼らは特定の草しか食べない。何でもかんでも食べ続けたりはしない---彼らは好みがうるさい。彼らには、食べ物に関する一定の感覚がある。人間は食べ物に関する感覚を完全に失い、無感覚になっている。人間は何でもかんでも食べ続ける。実のところ、どこかしらで人間に食されていないものを探すのは不可能だろう。ある地ではアリが食べられている。ある地でヘビが食べられている。ある地ではイヌが食べられている。人間はあらゆるものを食べてきた。人間は本当に狂っている。人間は、どれが自分の身体と共鳴し、どれが共鳴しないのかを知らない。完全に混乱している。

 自然なあり方からすると、人間は菜食であるべきだ。なぜなら、身体全体が菜食用につくられているからだ。科学者でさえこの事実をしぶしぶ認めているが、人間の身体の全構造は、人間が菜食であるべきことを示している。人間はサルの子孫であり、サルたちは菜食だ---完全な菜食だ。もしダーウィンの考えが本当なら、人間は菜食であるべきだ。現在、特定の動物の種が、菜食か非菜食かを調べる方法がある。それは腸によるもの、腸の長さによるものだ。非菜食の動物は、腸がとても短い。トラやライオン---彼らの腸はとても短い。なぜなら、肉はすでに消化された食物だからだ。肉を消化するには、腸は長くなくてもいい。消化の作業は、動物によって為されている。今、あなたは動物の肉を食べている。それはすでに消化されている---長い腸は必要はない。人間は、もっとも長い腸を持つ種のひとつだ。つまり、人間は菜食だ。長時間の消化が必要で、たくさんの排泄物がそこに溜まる。それは排出されなければならない。

 菜食なのに肉を食べ続けると、身体に負荷がかかる。東洋では、偉大な瞑想家たち---仏陀やマハヴィーラは、その事実を強調していた。これは非暴力という概念のためではない。それは二次的なものだ。そうではなく、深い瞑想の中に入っていきたいと本気で望むなら、身体は軽く、自然で、流れている必要がある。身体は重荷を降ろす必要がある。一方、非菜食の人の体は、大変な重荷を負っている。

 肉を食べると何身が起こるか、ちょっと観察してごらん。動物を殺すとき、殺される瞬間の動物に何が起こるだろう? もちろん、誰も殺されたいとは思わない。生命は生き延びることを望む。動物は喜んで死ぬわけではない。誰かがあなたを殺したら、あなたも喜んで死にはしないだろう。ライオンがあなたに飛び掛かってあなたを殺したら、あなたのマインドには何が起こるだろう? あながたライオンを殺すときにも同じことがおこる。断末魔の苦しみ、恐怖、死、苦悩、不安、怒り、暴力、悲しみ---これらすべてが動物の身に起こる。全身に暴力、苦悩、断末魔の苦しみが広がる。全身に毒素と毒物が充満する。動物はまったく望まずに死んでいくため、あらゆる腺が毒を分泌する。そして、あなたはその肉を食べる---その肉は、動物が分泌したあらゆる毒を含んでいる。エネルギー全体が有毒だ。そうした毒が、あなたの身体に運ばれる。

 あなたの食べているその肉は、動物の身体の一部だった。それは、その場所で特定の目的を担っていた。動物の身体には、特定の種類の意識が存在している。あなたは動物の意識よりも高い次元にいる。だが、動物の肉を食べると、あなたの身体は最低の次元へ、動物の次元よりも下に落ちる。すると、あなたの意識と身体にギャップが生じる。そして緊張が生じ、不安が生まれる。

 自然なものを食べるといい---あなたにとって自然なものを。果実、木の実、野菜---できるだけたくさん食べなさい。そして、これらは必要以上に食べられないという点が美しい。自然なものは、どれもあなたに満足を与えてくれる。それは、あなたの身体を堪能させ、あなたを十二分に満足させてくれるからだ。あなたは満足感を得る。何かが不自然だと、それは決して満足感を与えてくれない。アイスクリームを食べ続けてごらん。満足したとは決して思えないだろうう。実のところ、食べれば食べるほど、もっと食べたくなる。それは食べ物ではない。あなたのマインドは騙されている。あなたはもはや、身体の必要に応じて食べているのではなく、アイスクリームを味わうためにだけに食べている。舌が支配者になっている。

 舌は支配者になるべきではない。舌は、胃のことをまったく知らず、身体のことをまったく知らない。舌には、食べ物の味を確かめるという特定の目的がある。自然の摂理からして、どの食べ物が身体の---自分の身体のためになるか、どの食べ物が身体のためにならないかを、舌が判断しなければならない。これが舌の唯一の機能だ。舌は門番にすぎない。主人ではない。門番が主人になったら、すべてが混乱してしまう。OSHO p159~163

<29>につづく

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