「忘れないうちに生前委託しておきます。」 沢田石 信
葬儀は、酒好きだった俺にふさわしく、湿っぽくなく皆で飲んで唄って賑やかにやって下さい(BGMにはできれば俺のCDを流して)。それが願いです。もし病院や施設で危ない状態になっても、決して胃ろう等の、人としての尊厳を愚弄するようなこと(無用な延命措置)は絶対にしないで下さい。健やかに人間らしく死を迎えさせて下さい。
僕は、やれることは若い時からそれこそ十二分にして(親にさせてもらって)、生きることの素晴らしさや出逢いの喜びは完璧に堪能しましたから。生きて香や萌の父親になれて本当に誇らしいです。とりあえず、これまでやれて満足な人生でした。支えてくれた皆にありがとうと本当に御礼を言います。
テキトーな生き方でしたが、それなりに充実していました。ちょっと曲がりくねった分、人の百倍位の経験を積めました。みんなのこれからのもっともっとの幸せを祈っています。みんなのこと大好きだったよ。これまでいろいろありがとうございました。あれこれ迷惑かけた方々ごめんね!
ほんの少しの心残りは、二十年若返れたら世界をあっと仰天させられる世界文化評論を書けたのに・・・・という念かな?
平成二十四年七月二日 沢田石 信
追伸 なんか書いていて俺も涙がでてきましたが、これは断じて遺書じゃあないんだからね。今のところ七十二歳位までは、アタマも身体もすっきりした、料理上手な何でも屋のおじいちゃんでいけそうと思っていますから。
この文章は、本人が一年前に娘二人に送ったメールです。
コピーライターとして生きた彼の想いを、皆さまへの感謝の言葉に代えさせていただきます。
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(ご家族からの会葬御礼をお借りしました。 写真 仙台e人会2012/09/07「大黒」にて)
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