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2013/09/29

「解き明かされる日本最古の歴史津波」 飯沼勇義 <3>

<2>からつづく


「解き明かされる日本最古の歴史津波」 <3>
飯沼勇義 2013/03 鳥影社 単行本 p369 飯沼史観関連リスト

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 秋空もすっきり晴れて、気持ちがいいので、お日高さんこと、熱日高彦神社まで走ってきた。

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 飯沼勇義の、お日高さんの持ち上げ方は半端じゃないが、地元にとっては、ごく当たり前の、日常的なお日高さんである。

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 かつては西から東に向かっていたとされる参道は、現在、南から北に向かっており、思ったより長い。途中には「日高橋」が結界を作っており、いよいよ聖地へと向かうこちらの心構えを問うてくる。

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 長い階段は、震災の影響か、かなり歪んだり傷んだりしている。登り続けていると、どこか平衡感覚がずれてくるような気がする。でも、それって、階段が傷んでいるせいなのか、聖地のもつ異空間への上昇感覚なのか・・・?

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 途中で休み休みしながら登り続けると、ようやく頂上が見えてくる。

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 登りきったところの門のむこうに、社殿が見え始まる。

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 参道には、創紀1900年の記念大祭の記念碑が見える。平成24年10月。この祭典に、幸運なことに私たちも参加することができた。

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 昨年の祭典で、この女神の役で踊っているのは、義弟である。

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 実りの秋、穏やかな日の光の中で、静かに本殿が佇んでいる。

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 幾重にも重なる額碑が、その歴史を物語る。

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 霊域は、どこまでも静かな森に囲まれている。

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 白山姫の名前も見える。

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 福縁にまつわるネーミングが多い。


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 郡総社だけあって、各地の神々が参集している。

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 本殿脇には、無名の社が祀られている。

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 御神体は見事な、陰陽神である。これは各地から習合したというより、もともとこの地に祀られていた、アラハバキ神にまつわるものであろうか。

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 静かに眠る森。

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 参拝を終えて、階段とはまた違う車道を降りる。

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 道々の草花、彼岸花がまばゆい。


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 日高橋を再び渡れば、そこは、もといた下界である。


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 太平洋へと向かう山道を車で降りれば、清い湧水を汲む老夫婦の姿も見える。


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 しかし、そこは線量の高い被災地でもある。さらに海に至れば、3・11の爪痕がしっかり残る海岸線である。私には、ブログに記すどころか、シャッターを押すことすら未だにできない。

<4>につづく

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