「恐竜せんせい」 NHK福井放送局開局80周年記念ドラマ マイコ×高橋光臣
『恐竜せんせい』 NHK福井放送局開局80周年記念ドラマ
出演マイコ×高橋光臣・他 2013/09/04 NHKBSプレミアム 59分
Total No.3091★★★★★
メモまでしてこの番組見たいなぁ、と思う事などほとんどないのだが、この番組だけは、じぇじぇじぇ~、っと、しっかり机にメモした付箋を貼って、絶対見逃すまいと楽しみにしていた。
ああ、それなのに、番組開始1時間前になって、外出せざるを得ないことになってしまった。あわてて、息子がつけてくれた外付けHDDに番組を予約録画。これがまた、初めての操作。奥さんのヘルプをもらってなんとか予約できた。
なに、所用とは、93歳の老母を一時間ほど見ていて欲しいという、それだけの兄夫婦からの要請である。うまく行けば、実家のあの大画面で「恐竜せんせい」を見ることができるのだから、まあ、転んでもタダでは起きない、という精神を発揮できるかも。
いよいよ時間がやってきて、開始すると、おお、いいねぇ、じぇじぇじぇ~、勝山市って、あんなに街中に恐竜のモデルが立っていたりするの???? すごい。それに福井県立恐竜博物館、って、本当に、恐竜の卵みたいな形しているね。スケールが巨大だけど。
取材ではじめて勝山を訪れた時、「恐竜を題材にしたドラマ」というものにまだピンときていませんでした。何億年も前の生き物をどうやったら現代の物語に反映させられるのか、毎日そのことばかり考えていました。
それが、恐竜博物館の研究員さんや発掘体験のスタッフさんたちにお話を伺っていた時、ピンときました。恐竜について熱く語るその様子が、まるで恐竜が今も生きているかのように聞こえたのです。
この地面の下には沢山の恐竜が今も眠っていて、見つけてもらうのをずっと待っていてくれる。その時、このドラマの世界感をつかめたような気がします。
どんなに月日が流れても変わらず待っていてくれる故郷、どんなに心が荒んでいてもいつも通り迎え入れてくれる家族のような人々。そんな光景を思い浮かべ、勝山らしいドラマを描きたいと思った次第です。いずみ吉紘- 作者のことば -「ずっとそこで待っていてくれる」
いいですねぇ。いつかは訪れてみたいと思っていた福井恐竜博物館。(調べてみるとかなり遠いので、そう簡単には行けない) とても親しいものに思えてきた。それに、恐竜オタクと思われる個人の部屋。なるほど、はまっちゃうとこうなるのか、と納得。私なんぞは、まだまだ入口にも達していない。
ドラマの筋書きは、恐竜の他に、「ウソ」がもう1つのテーマになっている。恐竜のほうがあまりにリアリティがあるので、ともすると「恐竜番組」になってしまう。そこで、NHK「初」執筆の作者は、積極的に、そのフォームをぶちこわしにかかる。この辺はなかなかドキドキするよ。
せっかく、「恐竜」という「夢」と「ロマン」に「逃げよう」としているところに、「ウソ」というアンチテーゼを対峙させ、強迫してくる。おいおい、もうちょっと、うっとりさせておいてくれ。という気持ちの脇で、本当はどうなっているんだ、という「ウソ」に対する疑問も、モクモクと巨大化する。
そして、40分も経過したあたりで、いよいよその「秘密」が明かされる段になって、「ピンポーン」。屋内の伝言チャイムがなる。あらら、介護ベットに横になっている、化石化したホネ、いや、93歳の老母からの呼び出しである。
ちぇ、ちょうどいいところなのに・・・・・・! 耳の遠い老母は、同じことを大きい声で何回も言ってあげないと理解しない。結局、ベットを直し、静かに横にして、タオルケットをかけて、ライトを暗くしてあげるだけで、5分もかかってしまった。
作業を終えて、あわててテレビの巨大画面に前に戻ってきたが、ああ、大事な真相解明の大事なシーンが失われてしまっている。残念。(だけど、大体はストーリーは読めていたけどね) 次のステージに移っている。
まぁ、面白かったな、この番組。もちろん、見損なったシーンは、自宅に戻って、うまく録画できたわが家の「小さな」テレビ画面で確認したけどね。うん、このシーンは、小さく、秘密裡に進行していたほうがいいかも。
とにかく、あの福井県立恐竜博物館関連の恐竜たちを、大大画面で見ることができたから、私は満足。
この番組、シリーズ化して欲しいな。
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