« 「24 HOURS AFTER 恐竜絶滅の日」 ナショナル ジオグラフィック | トップページ | 「ぼくは恐竜造形家 夢を仕事に」荒木 一成 »

2013/09/10

「リアルダイナソー 恐竜は何色だったのか 」  ナショナル ジオグラフィック

「リアルダイナソー 恐竜は何色だったのか」 
ナショナル ジオグラフィック 2011/05 日経ナショナル ジオグラフィック社 DVD-ROM
Total No.3094★★★★★

 そもそも恐竜の魅力って、想像力をかきたててくれるところにあるだろう。本当のところはどうなっているのか。どうしてそうだったのか、どうすればそうなるのか、いつ、どこなら、どういう条件なら・・・・、次々と疑問は湧き、次々と想像がかきたてられる。

 単に想像するだけなら、それはイメージであり、アイディアであり、ともすればとりとめのない妄想にだってなってしまう。そこで、世界の古生物学者たちは、その想像したイメージを科学的に裏付けしようとする。

 基本的に、古生物学者たちがその論拠とするところは、数千万年前から何億年前の地層から発掘される化石だけである。しかも、その総量は決して十分に多いとは思われない。

 しかし、この200年で積み上げられた科学者たちの実績は、次第に恐竜たちは何色だったのかを明らかにしつつある。そのきっかけになったのは、羽毛の生えている恐竜化石の発掘だった。

 羽毛恐竜の発見となると、どうも中国大陸がその話題に中心になりやすく、最近は日本と中国は領土問題で悶着が起こり、個人的には、中国のことなど忘れていたい気分ではある。ところが羽毛恐竜となれば、中国大陸は避けては通れない。

 もともと恐竜たちは、古代の超巨大大陸パンゲアを自由に闊歩していたはずだから、中国もアメリカもヨーロッパも日本も、ひとつらなりであったはずだから、国境にこだわっている現代人はおかしいということになる。

 化石の羽毛から分化された色素を丁寧に調べることによって、その色が明確になりつつある。しかも、そのデザインや機能、そして生態まで、さまざまな角度から「想像力」をかきたててくれる。

 すべてのことが分かることなどあり得ないだろうが、少なくとも、ちょっと前に比べればはるかに科学的な方法で、その想像されたイメージは裏付けられつつある。

|

« 「24 HOURS AFTER 恐竜絶滅の日」 ナショナル ジオグラフィック | トップページ | 「ぼくは恐竜造形家 夢を仕事に」荒木 一成 »

26)46億年目の地球」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「リアルダイナソー 恐竜は何色だったのか 」  ナショナル ジオグラフィック:

« 「24 HOURS AFTER 恐竜絶滅の日」 ナショナル ジオグラフィック | トップページ | 「ぼくは恐竜造形家 夢を仕事に」荒木 一成 »