「リアルダイナソー 恐竜は何色だったのか 」 ナショナル ジオグラフィック
「リアルダイナソー 恐竜は何色だったのか」
ナショナル ジオグラフィック 2011/05 日経ナショナル ジオグラフィック社 DVD-ROM
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そもそも恐竜の魅力って、想像力をかきたててくれるところにあるだろう。本当のところはどうなっているのか。どうしてそうだったのか、どうすればそうなるのか、いつ、どこなら、どういう条件なら・・・・、次々と疑問は湧き、次々と想像がかきたてられる。
単に想像するだけなら、それはイメージであり、アイディアであり、ともすればとりとめのない妄想にだってなってしまう。そこで、世界の古生物学者たちは、その想像したイメージを科学的に裏付けしようとする。
基本的に、古生物学者たちがその論拠とするところは、数千万年前から何億年前の地層から発掘される化石だけである。しかも、その総量は決して十分に多いとは思われない。
しかし、この200年で積み上げられた科学者たちの実績は、次第に恐竜たちは何色だったのかを明らかにしつつある。そのきっかけになったのは、羽毛の生えている恐竜化石の発掘だった。
羽毛恐竜の発見となると、どうも中国大陸がその話題に中心になりやすく、最近は日本と中国は領土問題で悶着が起こり、個人的には、中国のことなど忘れていたい気分ではある。ところが羽毛恐竜となれば、中国大陸は避けては通れない。
もともと恐竜たちは、古代の超巨大大陸パンゲアを自由に闊歩していたはずだから、中国もアメリカもヨーロッパも日本も、ひとつらなりであったはずだから、国境にこだわっている現代人はおかしいということになる。
化石の羽毛から分化された色素を丁寧に調べることによって、その色が明確になりつつある。しかも、そのデザインや機能、そして生態まで、さまざまな角度から「想像力」をかきたててくれる。
すべてのことが分かることなどあり得ないだろうが、少なくとも、ちょっと前に比べればはるかに科学的な方法で、その想像されたイメージは裏付けられつつある。
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