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2013/11/19

「2013年上半期に当ブログが読んだ新刊本ベスト10」に代えて

2013年上半期よりつづく

「2013年下半期に当ブログが読んだ新刊本ベスト10」に代えて

 当ブログでは、例年、一年を夏至と冬至の時期に二分し、その間に読んだ新刊本をランク付けしている。新刊本だけが面白いわけではなく、その間の重要な本は他にあったりするのだが、このようなランクごっこでもしないと、意識的に新刊本を読むきっかけがないので、敢えて、そのようなランクを作ってきたのだ。

 そして、今年も、下半期のランク付けをしようと思い、ピックアップ作業をし始めたところ、今年の冬至まであとひと月なのに、この間に読んだ新刊本はわずかに5冊。そして、そのうちの2冊は復刻本や編集本であり、他の1冊は雑誌だった。

 残る2冊も、本当に新刊本といえるかどうかは微妙である。2冊とも、それぞれの作家のシリーズの中の1冊であり、旧本の内容を踏襲している本なので、純粋に新刊本とは言い難いのだ。

 この5冊の他に、カンニング的に、演劇やテレビ番組、美術館のイベントを入れて、ようやく、次点を含めた11作品を挙げることができるかな、というところである。最近は、このようなカンニングをよくやるようになった。それにしても、なんと、貧弱な状態であろうか。

 かつてなら、この残りの一か月で、盛んに新刊本を読み漁ってリスト作りをするのであるが、現在、そのような気力はない。今年後半分のリスト作りは、諦めた。

 ピックアップした、11項目を列記すると

「対決!恐竜展 ティラノサウルスとトリケラトプス」震災復興・国立科学博物館コラボミュージアムin会津若松

「恐竜せんせい」 NHK福井放送局開局80周年記念ドラマ  マイコ×高橋光臣

「鳥類学者 無謀にも恐竜を語る」 川上和人

「解き明かされる日本最古の歴史津波」 飯沼勇義

「方丈の海」石川裕人作・演出2013追悼公演編

「流星」 追悼 石川裕人原作 石川裕人、演出 小畑次郎 他力舎 特別公演

「鳴子温泉郷物語」タルタロスの足湯 SENDAI座☆プロジェクト2013

「いい文章には型がある」 吉岡 友治

「Joy 喜び」 OSHO 山川紘矢& 山川亜希子(翻訳)  角川書店刊<1>

「究極の旅」  OSHO 禅の十牛図を語る

「Pen (ペン)」 わがままに暮らしたい。こだわりの住まいとアトリエ

となる。

 これらをランク付けすること自体、あまり意味はなく、また同列に語ることも、そうとうに無理がある。

 これらを眺めていて、気づくことは、おおよそ、三つのテーマに分けることができるということ。ひとつは「恐竜」であり、二つ目は「芝居(演劇)」であり、三つ目は「OSHO」だ。

 今期の、目立ったテーマは「恐竜」だったわけだが、これを「科学」ジャンルに対応させるとすると、当ブログの科学ジャンルとして以前からの定番だったネット関連が大きく姿を消した形になった。

 飯沼勇義の新刊も、敢えて、今回は、恐竜本に加えてしまった。いや、恐竜本を飯沼勇義の流れで読みなおす、と言ってもいいかもしれない。

 二つ目の芸術としての「演劇」は、当ブログの得意分野ではないのだが、避けては通れない所に、この演劇って奴が突出してきたような形になっている。友人の友人という二次のつながりだった吉岡友治も、元は演劇人であってみれば、演劇分野に入れることができるだろう。

 OSHOの「神秘」は、当ブログの定番であり、ある意味では、陳腐化している。いくら新刊本とは言え、OSHOを敢えて、何か目新しいものとしては捉えることはできない。 

 「『Pen (ペン)』 わがままに暮らしたい。こだわりの住まいとアトリエ」も、「プレムバベシュの孫たちとの対話」や、「気がつくと机がぐちゃぐちゃになっているあなたへ」などとのからまりで読み進めるとすると、ここでは敢えて、OSHO本ジャンルのひとつとしてしまいたい。

3_2

 なんだか、敢えて敢えて敢えてが重なってしまったが、まずはそんな状態だ。

 このまま「ESJ47」カテゴリが進んでいくとするなら、このカテゴリの再読したいこのカテゴリこの3冊は、「方丈の海」「流星」「鳴子温泉郷物語」とあいなるだろう。これでは「3冊」とはいわず、三本のお芝居、ということになる。 

 最初、当ブログは単なる実験的ブログでスタートし、途中から意識して「読書ブログ」と銘打ってきたが、もう、ここいらで、完全に破たんしているかのようである。

 さてさて、このブログにまつわる個人的な作業の目的は、「読書ブログ」を続けていくことではなく、あくまで個的な心象をつづっておくことの方に主なる目的があるとすれば、それはそれでいいことになる。敢えて(また出た)ひとつの形態を保ち続けることに意味はない。崩れていくことは、それはそれで自然なことだろう。

 この辺で、この企画シリーズを <完>とする。ご協力いただいた皆様に感謝します。

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