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2013/12/23

解き明かされる日本最古の歴史津波」 飯沼勇義 <11>岩出山アラハバキ神

<10>からつづく


「解き明かされる日本最古の歴史津波」 <11>
飯沼勇義 2013/03 鳥影社 単行本 p369 飯沼史観関連リスト

アラハバキ神 宮城県大崎市岩出山下一栗字荒脛巾

<荒脛巾の神について>
 
ここで荒脛巾の神について簡単に説明する。
 この神は、日本祖霊の最古の神で、縄文時代から継承されてきた日本人古来の源神である。
 荒脛巾は、二つの神が一対となって初めて機能してきた。
 即ち”荒”は「荒神」と言って男神のことで、光と熱を大地へ送りとどける太陽だ。これがのちの荒神信仰である。
 そして地上にもたらされた太陽の恵みで、大地はそれを受容し、生きものたち(動植物)を生む。そして、ふやす神が「脛巾神」である。
 この信仰思想、男神、女神を両立させる荒脛巾神を祈りの主役にするのは、国づくりをする側としては、当然、常識となっていた。
飯沼勇義p113「国づくり創世記の津波」

005  古川から鳴子に向かう途中、弧線橋の上から、田んぼの中に、たたずむアラハバキ神。

 010

 質素ではあるが、近年そのゆかりも気付かれはじめたか、大きな看板も立っている。

015
  現在は、地元の水いぼ取りの産土神としての認知のされかたである。

99 
 それなり縁起が書かれているが、さて、どこまでが歴史なのか。

025

 形としては、内陸部のさもない、小さな村の鎮守の神様である。

030  社の形はあるが、額のようなものは一切ない。このアラハバキ神は、東を向いている。

035

 

040  小さく質素ながら、明確に守られている地である。

045

050  社の中は真っ暗で何も見えないが、やはり文字らしきものはなく、二体の裸像のような御神体が祭られている。

055  小さな社の奥に、さらに小さな、ミニマムの社が安置してある。

060  御神木の古木にカラス瓜の蔦が絡まっている。

065

070  静かに、小雪舞う大崎の田んぼを見つめるアラハバキ神。

075

<12>につづく 

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