解き明かされる日本最古の歴史津波」 飯沼勇義 <11>岩出山アラハバキ神
「解き明かされる日本最古の歴史津波」 <11>
飯沼勇義 2013/03 鳥影社 単行本 p369 飯沼史観関連リスト
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アラハバキ神 宮城県大崎市岩出山下一栗字荒脛巾
<荒脛巾の神について>
ここで荒脛巾の神について簡単に説明する。
この神は、日本祖霊の最古の神で、縄文時代から継承されてきた日本人古来の源神である。
荒脛巾は、二つの神が一対となって初めて機能してきた。
即ち”荒”は「荒神」と言って男神のことで、光と熱を大地へ送りとどける太陽だ。これがのちの荒神信仰である。
そして地上にもたらされた太陽の恵みで、大地はそれを受容し、生きものたち(動植物)を生む。そして、ふやす神が「脛巾神」である。
この信仰思想、男神、女神を両立させる荒脛巾神を祈りの主役にするのは、国づくりをする側としては、当然、常識となっていた。飯沼勇義p113「国づくり創世記の津波」
古川から鳴子に向かう途中、弧線橋の上から、田んぼの中に、たたずむアラハバキ神。
質素ではあるが、近年そのゆかりも気付かれはじめたか、大きな看板も立っている。
現在は、地元の水いぼ取りの産土神としての認知のされかたである。
形としては、内陸部のさもない、小さな村の鎮守の神様である。
社の形はあるが、額のようなものは一切ない。このアラハバキ神は、東を向いている。
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