「角田市史別巻 2 角田歴史読本」 高橋富雄
「角田市史別巻 2 角田歴史読本」
高橋 富雄/著 1986/3 角田市史編さん委員会/編集 単行本 169p+72p
Total No.3137★★★★★
この本をめくっても、やっぱり驚いた。読んだところは、せいぜい、郡山遺跡と熱日高彦神社と、それに斗蔵山のところだけなのだが、それを1986年の段階で、高橋富雄というビッグネームが書いているところに驚いた。
びっくりついでに、スキャンしてこちらのページに貼りつけておこうかな、と思ったが、あまりのページになるので、それはやっぱり無理だった。なに、読みたくなれば、図書館に入っているし、どうしても、ってところは紙でコピーでもとっておけばいいかな。
とにかく、今日読んだところでは、やっぱり、角田の郡山遺跡もすごくって、仙台市太白区の郡山遺跡とも、関連しているだろう、ということ。この地も、実は私は年に何回かいくところだった。ほう、あそこが、そんなに重要なポイントだったとは。
著者は、熱日高彦神社を高く評価しながらも、もっと評価されるべきは、斗蔵山のほうだろう、と言っている。これは1986年の段階でのレポートである。飯沼勇義の「知られざる中世の仙台地方」 (宝文堂)がでたのも、まさにこの年であった。かなりの量の資料を集めていたとされる飯沼であるから、当然、次の研究結果に、この角田市史を検討して加えていったことは間違いないだろう。
だとすると、これは、もうすこし、これらの最近に及ぶまでの調査研究結果を追わなければならないな、と感じた。
そんなことですと、阿武隈の国は、みちのく最初のエゾの国として、最初の日高見国と考えられたということは、十分あり得ることです。もしそんな意味で、「遠日高神」というようなつもりでの「熱日高彦」ということだったとしますと、これは、東国日高見と北上日高見の間の阿武隈日高見の神ということになり、阿武隈国のしんがりにくる伊具の性格を、まことによく示すものということになるとおもいます。たのしい古代史になりそうですね。p40高橋富雄
にわかには、右、左、読み分けることはできないが、すくなくとも、著者も、すでにこの時点で、このようなことを語っていた、ということは、私にとっては驚きだ。
| 固定リンク
「25)時の葦舟」カテゴリの記事
- 「ホツマ辞典」―漢字以前の世界へ 池田 満 <1>(2013.12.27)
- OSHO「英知の辞典」 <31>生 LIFE(2013.12.28)
- 石川裕人戯曲集「時の葦舟」三部作<14>(2013.12.28)
- 新訂「ミカサフミ・フトマニ」―校合と註釈 池田 満(2013.12.26)
- 再読したいこのカテゴリこの3冊「時の葦舟」編(2013.12.30)
コメント
高橋富雄というひとの評価は固まらない。このひとを、当ブログで一気に追っかけ、ということは、ないだろう。でも、今だに気になるひとではある。
投稿: bhavesh | 2014/03/09 07:22