「ホツマ辞典」―漢字以前の世界へ 池田 満 <1>
池田 満 (著) 1999/06 ホツマ刊行会 単行本 306ページ
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図書館から借りてきた本は、表カバーが外れてしまっていたので、素っ気ない顔をした一冊だった。ネットでこの本の表紙を見て、ああ、これならまた印象が変わるかな、と思った。
いずれにしても、「辞典」だから、面白い面と、ちょっとなぁと思う面と、二つの面がある。
面白い面は、とにかく、分からない、気になるホツマ(オシテ)にであったら、すぐ調べてみることができる、というところ
ちょっとなぁと思うのは、配列が、いわゆるあいうえお順ではないので、お目当ての単語に辿り着くまで時間がかかる、あるいは、辿り着かないところ。ヲシテ文献の辞典だから、オシテ配列にしてあるところが、いいのかもしれない。
そして、ひとつひとつの単語の意味を読み始めると、なんだか期待していないような内容も来るので、これもまた、なんだかなぁ、と思う面。
つまり、ひとつの単語でイメージしている私の像と、この「辞典」が提示してくる像に、少なからず乖離があるのだ。どうしてだろう。
私がまったくホツマ理解を頓珍漢に進めているのだろうか(たぶん、これに違いない)。あるいは、この辞典の編集方針が特殊なのだろうか。
著者については、私は原理主義者とニックネームをつけている。ホツマなりに、原理はあるだろう。しかし、本当に「原理」なんてあるだろうか。ホツマ原理主義、ホツマ至上主義が過ぎると、どこか鼻がついてくることになりはしないか。
ホツマカルトにもなり得るし、ホツマ独裁主義にもなり得る。ホツマオタク、ホツマ読みのホツマ知らずにさえなりかねない、なんて老婆心ながら思った。
いずれにせよ、こういう本があって、なにかの折には、ちょっと参考にしてみよう、という気にはなる。活用する時期が来るといいなぁ。
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