居心地のいい「ミニハウス」---羨望の35軒 「可笑しな小屋」 ジェィン・フィールド=ルイス <1>
ジェィン・フィールド=ルイス (著), 松井 貴子 (翻訳) 2013/12 二見書房 単行本: 155ページ
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ここに登場するのは、自分だけの私的な空間です。住むための住居とは別の建物で、好きなようにスタイリングし、飾りつけをし、気ままに仕事をしたり休息をとるための場所。どの小屋も、持ち主の願いをずばり叶えています。よくよく考えてつくられた空間は、アーティスト、文筆家、園芸家、ミュージシャン、環境運動家、職人、デザイナー、小さなビジネスを営む人など、持ち主が孤独な思索にふけり、創造力や成果を大きく育てる苗床なのです。
こうした小屋の魅力の一つは、ふつうの家の作り方ではなく、持ち主が個性的な方法で自分自身を自由に表現できることにあります。思いがけない美観を生み、流行やトレンドを追う必要もない、新しいスタイルを目に見える形にした小屋・・・・・。
それが持ち主の個性、価値観や信念に根ざしていることは言うまでもありません。小屋をつくるのにしきたりに従う必要はなく、だれもが自分ならではの空間をつくっています。思いもしなかった斬新なデザインのアイディアが生まれることも少なくありません。p8ジェィン・フィールド=ルイス「はじめに」
ガーデンハウス、ガレージオフィス、天井ロフト。それぞれに試行錯誤しながらも、なかなか楽しく、まぁ、だいたいこんなところかなぁ、と納得し始めていたところであった。そもそもは、土地があり、そこにエコビレッジを作ろう、と始まった「衝動」だったが、いまや完全に「個」的なものになっている。
「共」的な縛りを考えるのも面白いのだが、結局、私の「衝動」は「個」へと打ち上げられてきた。だが、どうもいまいちである。何をどうするにしても、なにか「能書き」が必要となる体質が抜けきらないようだ。
ここに来て、寒さゆえもあって、どこか低調だった「創造」だが、意外や意外、この本にであって、やたらと刺激されまくりである。この「可笑しな・・・」ってやつのシリーズには色々な本があって、先日は、「可笑しなクルマの家」に痛くくすぐられたところであった。
でも、エコビレッジという縛りを外すと、その中を移動する必要もないし、防犯も厳しい自然環境も考えなくてもいい、自宅内の「小屋」づくりも、今後、もっとバージョンアップできることが分かってきた。
収納されている自転車やバイクも、ちょっと考えれば、魅力的なオブジェとして飾ることもできる。先日、太陽光パネル工事の時に余った資材も、ただ軒下に積んでおくだけではなく、さっそく改築アップの材料になるのではないか。
考えればいろいろアイディアがでてくるものである。いままで制限枠としてあった部分が、実は、あらたなる創造源だったりする。旧暦、太陰暦では、正月も過ぎ、いよいよこれから日が長くなり、春に向かって暖かくなる。
どこか縮ぢこまっていた体が、少しづつ、伸びを必要とし始めたようだ。この本には、作家バーナード・ショーのチャーミングな小屋も紹介されていて、目が釘付けになった。
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