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2014/01/23

凧あげ プレムバヴェシュの孫たちとの対話 <43>

<42>からつづく

「プレムバヴェシュの孫たちとの対話」

<43> 凧あげ

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 名実ともに3歳になると、自称3歳や、実質2歳の時よりも、一段と知恵がつき始めていることを感じる。なぜなぜ攻撃が始まるし、指を使ったカウント、ジャンケンなどにも興味を示す。

 暖かい時期なら率先して公園に遊びにいくのだが、寒いと外出を嫌がるようになる。そこで、そのついた「知恵」を活用して、外でしか出来ない、寒いときしか出来ない遊びを提案することになる。

 うまくいけば、これに食いついてくる。新しい公園や、遊歩道など、新しい試みもいいろいろやったが、凧あげ、は最近のヒットアイディアである。

 爺さん自身は、すでに凧あげなど完全に卒業して忘れているわけだが、秋口に近くのイベントでもらってきたビニール製のアンパンマンが描いてある凧を近くの公園まで持っていく。孫のほうは、もうワクワクだ。

 ところが、風がない。風がなければ凧は飛ばないだろう、と思うのは爺さんだが、実際には、凧は微風でも飛ぶ。あるいは、糸を持って走れば、十分飛ぶのだ。むしろ、強風だったりすれば、むしろ凧は乱気流に巻き込まれ、狭い住宅地の児童公園などで遊べたものではない。それに、3歳の児童には寒すぎる。

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 実際にやってみて、凧あげってやつは結構ハマるかもしれない、と感じた。大人でも、爺さんでも夢中になりそうだ。去年の夏は、風力発電工作をして楽しんでいたわけだが、その風力について考えていたりすると、結構ハマる。なにしろ、糸の扱いかたが、難しい。とくに3歳児には、ちょっと難しすぎる。

 3歳児に戻りつつある爺さんの知能も、糸を手繰り寄せながら、すこしづつ活性化されていることに気付く。どこか、いままで使っていなかった、眠っていた脳細胞が起こされる感じだ。特に健康にもいい。

 近くの児童公園で、ジャンパーを着た爺さんが、喜んで奇声をあげる幼い孫連れて凧あげしている風景を、自分の脳裏に浮かべてみる。近くのマンションの窓から見ている住民たちは、幸せな爺さんだなぁ、と思うだろうな。自分でもそう思うもの。

 でも、爺さんに遊んでもらって、幸せな孫だなあ、とは、あまり思われないのではないだろうか。子どもは風の子、寒かろうが、雪が降ろうが、外で元気いっぱいに遊ぶのが、子どもの務めだ。子どもは寒さの中で、元気に走り回っているのが自然な風景なのだ。

 雨ニモマケズ 風ニモマケズ

 雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ丈夫ナカラダヲモチ・・・

 元気に遊べ

<44>につづく

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