「聖なる場所」 地球の呼び声 ジェームズ・A.スワン <2>
「聖なる場所」 地球の呼び声 ジェームズ・A.スワン /葛西賢太・訳 1996/05 春秋社 ハードカバー p296
ずっと以前より、この本に取りかかろうとしているのだが、全然始まらない。この調子ではいつになるか分からないので、断片的なメモだけでも残しておくことにする。
SPSの提唱者であるスワンのこの本の序文はジェイムズ・ラヴロックである。わざわざ表紙にも明記してあり、当時のスワンに対するラヴロックのネームバリューの大きさが知れるというものだ。
ガイア仮説、ガイア理論のラヴロックがビッグネームであることは否定できない。20世紀後半の大きな指標となった仮説=理論である。しかるに、当ブログとしては、どうも納得いかないまま、この人物との距離をつめることができないでいる。
一つには、いまだにガイア仮説を目下唯一の拠り所とするかのような論説を見かけるのだが、このラヴロックと言う人はバリバリの環境保護=エコロジストの先頭に立っているのか、というと、そうでもないところがありそうだ。
どうかすると、むしろ、原発推進派だったりする。それは地球温暖化のほうに力を置いていて、放射線の害よりも、地球温暖化のほうが大変だ、ということになっているようだ。
彼の影響を受けていると思われる「ホールアース・カタログ」のスチュアート・ブランドも、反原発から原発推進派へ「転向」してしまったかのように言われているからだ。実際に自分の本にもそう書いている。
まぁ、よくよく考えてみれば、放射線で人類が住めなくなっても、地球そのものは残るだろう。温暖化の方が、環境の変化という意味では大きく影響する、と言われれば、そうかもしれない。
いずれ人類は滅亡するのだし・・・・・・。
でも、3・11の前後で、多くの識者が、自らの立場をひるがえしたり、あらためて問いなおしたりしている。これらの環境派的「推進派」の現在の心境を調べてみたいなぁ、と思いつつ、いまだに、着手できていない。
そういう意味で、とにかく、今回は、この本をネタに、メモだけしておく。
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