refugee shelter「ECOシティ」 <3> 環境シティ・コンパクトシティ・福祉シティの実現に向けて 丸尾直美他
「ECOシティ」 環境シティ・コンパクトシティ・福祉シティの実現に向けて <3>
丸尾直美/三橋博巳他 2010/05 中央経済社 単行本 246p
あすとナーガ。かつては、多賀城以前の国府とされていた仙台郡山遺跡は、貞観の大津波以前の660~690年頃におきた仙台沿岸地震津波によって、流出したと、飯沼勇義「仙台平野の歴史津波」によって指摘されている。
このあすとナーガには、現在は、3・11東日本大震災における仙台市若林区の海岸線で被災した人々を中心とした被災者住宅が立ち並んでいる。
数日前、友人のFBのつぶやきつながりで、「未来住まい方会議」というページを見ていて、気にいったのが、IKEAのrefugee shelterというプレハブハウス。5坪ほどの簡易住宅で、将来的に大量生産されれば、10万円ほどにコストダウンされるということだ。
これはいいな、一つほしいな、と思った。で、IKEAと聞いて、すぐ、あ、そういえば、あすとナーガにも今IKEAが店舗を建築中だったのだ、と思いだした。
なんというバランス、あるいは、なんというアンバランスなのだろう。このあと、先日参拝した、名取熊野那智神社の裏手にある遊歩道に移動してみた。
あすとナーガが私にとっての一番近い商業地であるなら、私にとっての一番身近な自然豊かなエリアのひとつである。ここにたたずみ、ここに暮らすことを考えてみた。そして、あのIKEAのrefugee shelterを、イメージとして置いてみた。
このテントは、我が家愛用のロッジ型大型テントで、長いこと、私の中のイメージの原型だった。3・11を挟んだエコビレッジ・プロジェクトの中で「被災」し、現在は廃棄している。このあと、これまた同じ町内のアウトドア専門店に足を運んでみた。
スノーピークとやらのカタログをもらい、あちこち眺めてみる。ふーと溜め息がでる。現在の流行りはこの方向にあるのか。身の周りのすべてが繋がっているようでもあり、また、すべてがバラバラであるようにも思える。
名取高館山から太平洋を望むとき、結局、この大地と、そして人間、それらをつなぐものとは何であろうか、と考える。
何ひとつ、フィットしないまま、今の自分があることを考えるとき、結局は、この自分をありのまま生きていくこと、これしか残されていないのだ、と感じる。
今やりかけの天井ロフトの大工作業を楽しみ、手作りガレージオフィスで仕事にいそしむ。
そして、取り壊しになる被災住宅からもらいうけてきた資材で作った我が家のガーデンハウスを見ながら、これはこれで、自分にジャストサイズのrefugee shelter エコハウス、エコシティなのではないか、と、ふと思う。
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