わがままに暮らしたい。こだわりの住まいとアトリエ 「Pen (ペン)」 <5>
Pen (ペン) わがままに暮らしたい。こだわりの住まいとアトリエ <5>
2013年 11/15号 阪急コミュニケーションズ[雑誌]
★★★★★
友人のFBを見ていたら「未来住まい方会議」 というページが紹介してあった。一言コメントをつけようと思ったが、どうも一言で終わりそうにないので、こちらに書いておこう。
いろいろ紹介してあったが、結局私が一番気に入ったのは「10万円のスモールハウス?!IKEAが開発中のスマートシェルター『refugee shelters』」という奴。17.5㎡ということだから、約5坪ほどの空間である。坪単価2万円なら、買いでしょう。
この値段は将来的な目標で、現在は75万円ほどというから、坪単価15万円。これではちょっと考えてしまう。坪単価15万円なら、ホームセンターから部材を買ってきてDIYすれば、結構いいモノが作れるよ。
まずは将来的にこれが実現したとして、IKEAが開発中というところがいいかも。現在、近くのあすとナーガの商業地にIKEAが出店準備中である。ここにこのモデルハウスが出ていたら、ぜひ見に行きたい。
さて、ここからさらに細かく見ていくと、全体的に瑕疵なしとはしない。まずは窓が小さい。自分が実際にこの空間を使うとするなら、まずは窓を作るだろう。そして、この空間には、トイレも台所もない。まずはこれがないと家とは言えない。
屋根や壁には断熱材が入るようだから暖かいだろうが、床が地べたに密着しているので、これでは多湿な日本では実用にならない。縁を上げることが必要だろう。耐用年数3年は短いか十分か。
実際の被災者住宅は耐用年数2年で二百万円ほどの経費らしいから、実際には、現在作られている被災者住宅とほとんど何も変わらないということになる。ただ違うのは、単独の住宅か集合住宅か、というところ。
わがままに暮らしたい、となれば、集合住宅型ではないだろう。単独型だ。となると、セキュリティも問題になる。この「未来住まい方会議」で紹介されているモデルハウスはほとんど単独型であるが、ほぼすべてにおいてセキュリティが不完全である。
森の中に単独で暮らすとして、窓が大きすぎたり、土台が不安定過ぎたり、明かりが外に漏れすぎるのは、危ない。昆虫や動物ばかりか、人間も迷いこんでくる。ひっそりと、自然と同調しすぎるのもどうかと思うが、あまりにも異物でも困ったことになる。
当ブログでは、3・11を挟んで、一時期エコビレッジを模索していたわけだが、まず、森の中というロケーションは外せないとして、単独で暮らすのはとても怖いと思った。クマも出るし、イノシシも出る。畑なんぞを作れる環境はなかなか少ない。
少なくとも、近くに仲間の住まいが必要だろう。お互いスープの冷めない距離に、せめて二家族くらいの友人家庭があって欲しい。そもそも森の中で暮らそうというのだから、おたがいワガママであろうから、あんまり干渉しすぎるのも問題である。
こうして考えてみると、結局は現在の街の中の自分の住まいが、結果的には理想にやや遠くても、現実的で有効なモデルということになってくる。
どうしても森の中に家が欲しいとなれば、現在の私なら、キャンピングカーのようなモバイルハウスを考える。短期的に森の中に移動し、ライフラインの基本が確保できるキャンピングカーなら、かなりお手軽に思える。
しかしながら、キャンピングカーもかなりの値段である。新品なら4~5百万以上するから、これもちょっと困ったものである。牽引型の中古キャンピングカーなら安いし、実際の生活には、車と切り離して使えるので、これもなかなかいいと思う。ただし、使わない時の駐車スペースが問題となる。
ここまで来ると、結局は、ワンボックスカーやステーションワゴン型の車がいいのではないか、ということで、現在、一般的にこれらの車が人気である理由がわかる気がする。
ここからさらに現実的な話しとなれば、私なら、現在乗っているベーシックハイブリッド車に100ボルトを取れる電源をつけ、簡易テーブルになる装置を考え、スリーピングバッグでも積めば、これでもう、私のモバイルハウスは完成ということになりそうだ。
台所やトイレはロードサイドの施設を使えばいいし、水くらいならタンクを積めばいい。カセットコンロを使えばお茶くらいは飲める。ニ・三日山の中の湖畔にでも滞在したいとなれば、ハウス型のテントを積んでいけばいいだろう。もちろん冬はダメだが。
あとは、私の場合は、まずはモバイル環境が必要だ。週末は電話も電気も使わない、という暮らしは私にはできない。ネット環境が必要だから、結局は、人間界をそう遠く離れないところに車を泊めて、防犯上も問題なさそうなところで、楽しむというスタイルになるのかな。
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