「ミルトンズ・シークレット」~幸せになる世界一シンプルな方法 エックハルト・トール
「ミルトンズ・シークレット」~幸せになる世界一シンプルな方法
エックハルト・トール (著)2011/02 マキノ出版 ハードカバー 約70ページ
Total No.3174★☆☆☆☆
うーーん。ここは私の私的なブログであるし、私が私なりに好きなように書いていいブログだとすれば、今の正直な気持ちを書いておいたほうがいいだろう。あとあと自分で読んで、ああ、そう言えばそうだったな、と納得できるようにしておこう。
はっきり言って、この本は、ほとんど、我がハートに引っ掛かるものはない。よそ様にお勧めしようもない。発行は2011/02。3・11直前とは言え、あまりに面食らうほどのとっかかりのなさである。
そもそも、子供向けの絵本であるし、読者層のターゲットに入っていないから仕方ないのかも知れない。しかしである。すこしづつエックハルト・トールという人の存在を確かめ、youtubeなどで、その存在感を味わい、表現されている本や言葉を味わいつつあるのだが、どうも、いけない。
彼の本としては2冊目。1冊目の「わたしは「いま、この瞬間」を大切に生きます」 パワーオブナウ宣言(2003/07 飯田史彦・責任翻訳)も、めくっては見たのだが、一見悪い本だとは思わないのだが、どうも呑みこめない。
実は3冊目も、めくりつつある。エックハルト・トールの代表作とされる「さとりをひらくと人生はシンプルで楽になる」。これって、日本語として可笑しくないかい? 正直言います。こちらも、なんだかなぁ、と小首を傾げてしまう。
ああ、これ以上、書くと、お里がバレるというか、理解力のないやつだなぁ、と、笑われてしまうかもしれないから、もう、書かないでおこう・・・・。でも、あとから自分で読んで、ああ、やっぱりな、と思う程度にはメモしておかなければなるまい。
「「さとりをひらくと・・・」の原題は「The Power of NOW」。原題だって、必ずしも英語としてキチンとしたものではないだろうが、それを日本語にするとこうなる、と言われても、ああ、今の私には理解できないな。
内容的には分からないでもない。エックハルト・トールの体験は体験として、よしとしよう。それを書いた本が、全米で何百万部も売れたとするなら、それはそれでいいとしよう。しかしながら、それが、それぞれの生き方、つまり、私なら、私のための、生き方指南として、もし彼の一連の本があるとするなら、それは、多分、ほとんど、無価値である。
「世界のスピリチュアル50の名著」(T.バトラー・ボードン2007/09)にもエックハルト・トールはリストアップされていたから、いつかは読むことになるだろうとは思っていたが、どうも、今なのか、そうでないのかは、不明。
そもそもエックハルト・トールの「悟境」というものは、こんなものなのだろうか。アメリカ西海岸におけるポピリズムとしては面白いのかも知れないが、東洋の、なお、禅の伝統すら誇りとする日本においては、ほとんど目新しいものはないのではないか。オリジナリティに欠ける、とさえ思う。
前回、翻訳を、楽譜を見ながら演奏する演奏者に例えてみた。しかし、一連の彼の本においては、多分、私は、適格な演奏者を見つけることはできないだろう。であるなら、オリジナルな楽譜(つまり英語の原書)を読めばいいことなのだが、どうも、その魅力もあまり感じないのだ。
時あたかも佐村河内守の作曲疑惑が浮上しているときであるが、もし、そもそもの楽譜自体に難ありとなれば、それも実に困ったものである。代作者、偽作曲者、演奏者、それぞれの思惑が重なりあって、とても「シンプル」とは思えなくなる。ましてや「さとり」などという言葉を添えて読むようなものとはならないであろう。
これは、この著者に限ってことではない。私の読書の志向性によるところ大であろう。ただし、これらのテーマは、読書や、本で終わらないのである。書籍や読書感想を超えたところで、おこるビーイングのことであるから、まぁ、本としての出来がよかろうが、悪かろうが、本当のことは、別次元で起きていく。
まぁ、こんなところだけ、とりあえずメモしておく。(汗
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