今日の気分はこの3冊<1> 小屋、スナイダー、ネグリ
今日の気分はこの3冊<1> 小屋、スナイダー、ネグリ
どうも気分が優れない。このところ、半年ばかりの禁制生活のタブーが解かれたものだから、やたらとアルコールの消費量が多い。疲れが残っているやら、それをリリースすべく呑みすぎるアルコールが逆に内臓を痛めているやら、どうもイカン。近くの日帰り温泉に行ったりしてみるものの、いまいち、転換できない。
運動不足もあるだろうと、図書館までチャリンコで出かける。ああ、このところの寒さで体が縮こまっているのが良くわかる。いえいえ、体だけではござりません。なんだか、スピリチュアリティも縮こまってますよ。
図書館に行ってブラブラするも、借りて読んでみたい本が、まったくない。呆れるほど、本には辟易飽きている。ホントかな? さほど広くもないのだが、図書館の中をぶらぶら、三回ほど回ってみても、やっぱりない。これってマズイんじゃない? 精神が縮こまっている。
1)「可笑しな小屋」 ジェィン・フィールド=ルイス
そこでなんとか手を出したのが、この本。この本は、このところわが「読書」の定番である。図書館から借りては返し、返してはまた借りだすというお気に入りである。この本のシリーズはいろいろバージョンがあって、面白いのだが、どうも奇をてらっている本が多く、結局は、お気に入りと言えるのは、この一冊である。
この本のどこが気に入っているかというと、コンパクトな本であり、あまり「読むところがない」というところ。読まなくてもいい本なのである。そのかわり、かわいいカラー画像がたくさん入っている。特に、98ページの「バーナード・ショーの小屋」というのが、なんともいい。
早い話が、賢治いうところの「松の林の陰の小さな藁葺き小屋」の、それぞれの理解ということになる。私においては、「駅からさほど離れていない我が家のガーデンハウス」という理解になるのだが、このバーナード・ショーの小屋をイメージして、改造中のものがある。暖かくなれば、また改造を再開する予定だ。
2)「野性の実践」 ゲーリー・スナイダー
もしお気に入りの小屋があったら、私は、そこで何をするだろうか。大工仕事をしたり、細かい手仕事はするだろう。コンロでお湯を沸かして茶も飲むだろう。小さな窓から、しかも、その窓のガラスはすこし割れたりしているのだが、そこから、見える外の樹木や空の景色を楽しむだろう。
そして、やっぱり本を読むだろうな。そこで読むとしたら、どんな本が似合うだろう。読みたいとするなら、やっぱりスナイダーかもしれない。3・11震災前後に一番読んでいたのはスナイダーだったし、とてもバランスがいいと思う。
だけど、今日の図書館には、スナイダー本は2冊しかなかった。タイトルは大好きだが、この「野性の実践」という本は、必ずしもスナイダーベスト本ではない。じゃぁ、どの本がいいか、となると、どうも迷う。特に、今日のように本を読む気にならない日は、あまり考えたくない。タイトルだけなら、「野性の実践」が、一番カッコイイかな。
3)「現代思想」 特集ネグリ+ハート 2013/07
で、私の場合は、小屋があって本があれば、納得、という訳にはいかないだろう。小屋にはネット環境がなければ絶対だめだと思う。電気は最小限でいい。小さな太陽パネルがすでに小屋の屋根に仕掛けてある。これでモバイル環境をつくって、スマホやタブレットで、随時ツイッターやフェイスブックをチェックし、当ブログの更新、ということになるであろう。
このような自らの行為を、より正当化してくれそうなのが、ネグリ+ハートの一連の仕事である。今日図書館をブラついていて、この雑誌の特集を見つけた。どうやら私はチェック漏れしていたみたいだが、ネグリは昨年2013年に来日していたらしい。彼らのマルチチュード概念は、なかなか魅力的ではある。
しかしながら、彼らの概念は、いまいち当ブログとは整合性がないので、当ブログとしてのナビゲーターとしては採用しないことが決定している。深く読む気はないのだが、なんとなく気にはなるので、それとなく視界には入れておきたい、という動きなのだ。
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別に読む気はないのだが、まったく本がない風景というのも、ちょっと困る。当ブログでもすでに3000冊の本についてメモしておいたが、もうあまりあちこち読み散らかすつもりはない。もう「読書」はいいだろう、という思いもある。
だけど、床の間に、小さな一輪ざしがあるように、どこかに、本の数冊転がっていてもいいだろう。雰囲気として、イメージとして、なにかの話しのきっかけとして。
そういう意味では、今日のところ、読み進める気はまったくないのだが、この三冊あたりが、その辺にころがっていてくれたら、私の今日の気分はなんとなく表現できるのではないだろうか、と思う。
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