ありがとう「解き明かされる日本最古の歴史津波」 飯沼勇義<21>来たるべき地球人スピリット
「解き明かされる日本最古の歴史津波」 <21>
飯沼勇義 2013/03 鳥影社 単行本 p369 飯沼史観関連リスト
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シリーズ「ありがとう」<13>飯沼勇義
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<15>から続く
「来たるべき地球人スピリット」--読書ブログから見たポスト3・11--
<16>飯沼勇義
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ここに来て、不思議なことが起きている。当ブログで進行中の「来たるべき地球人スピリット」と、シリーズ「ありがとう」という括りが、自然と一体になってしまっているのだ。それに個別の本というか、人物の存在が、渾然一体となり、私に話しかけてくる。なにがなにやらよく分からないが、分からないまま、このまま進めていく。
最初、暫定的に「来たるべき地球人スピリット」の人物編に掲げておいた名前を追っかけてみる。スティーブ・ジョブズの次は、飯沼勇義その人である。この人は、世界的に知られた人ではない。国内でも、ほとんど知られていない。いや、地元においても、まったく無視されてきた、と言っても過言ではない。
かくいう私も、全く知らないできた。ほとんど知らないで終わったかもしれない人である。しかし、ながら、3・11がこの人をクローズアップしてしまった。この人が脚光を浴びる日は本当は来ない方が良かったのかもしれない。
この人の予言は禍々しいものであった。それは不吉な予告である。それは妖しい巷の似非宗教家の振る舞いにも似ていた。その真摯な指摘とは裏腹に、世間が彼を無視し続けたことは、むしろ、当然であったかにさえ思えてくる。もし3・11というものがなかったとするならば。
でも、厳然とした3・11という現象が現れた限り、彼は無視されようがない。彼の仕事は、歴史的に見て、仙台平野には必ず巨大津波が押し寄せる、という結論を見出した。彼の津波学は、科学である。しかしながら、純粋なアカデミズムの範疇には入れて貰えなかった。
それをもろともせずに、自らの信念を貫きとおし、自らの推論の正しさを、自らが被災して証明するという荒技を持って、彼は自らの人生を生き切ろうとしている。この姿勢を見せてくれたことに対し、当ブログは、ありがとうございました、と素直に低頭する以外にない。
彼は、限られた地域に住み続けた、名もなき郷土史家である。発表した本とて数冊に留まる。その数冊が、世界を震撼させた3・11をズバリ予言していた。それは宗教的というより、極めて科学的である。なぜに、いわゆるアカデミズムのノータリン達が、これだけの科学的事実を見逃すことができたのか、と言わなければならないほどに、的確であった。
彼の予言の恐ろしさは、これで物事は終わらないのだ、というところにある。続いて巨大地震と津波は押し寄せる。仙台平野に限らず、日本列島は、引き続き津波のラッシュに見舞われるというのだ。彼の言うところを、全て理解し、信ずることができる人は、そう多くはない。それでもなお、彼の真実性には一貫性がある。
飯沼勇義という人の世界観、歴史観は、現在のところ、ホツマツタエに集約されつつある。ホツマそのものは偽書として十分なアカデミズムの裏付けをうけていない。まともに論ずることさえ、はばかれるという者たちもいる。
彼のホツマは、千葉富三ホツマである。当ブログは、その千葉ホツマを読み解きつつあるところだ。当ブログは、決して全てに同意できるわけではない。その論旨に危うさを感じるものである。物事はそのように推理していいのか、という脆弱性を強く感じてもいる。
それでもなお、飯沼勇義+千葉富三のホツマは、うむを言わせぬ力強さを持っている。当ブログは、その論拠の正しさを証明することはできない。反論する力もない。しかしながら、圧倒されてしまうのは、なにゆえなのか。
事実が事実として起こるなら、それはいつかは時間が証明してくれるかもしれない。証明されてしまうことは、必ずしも歓迎されるべきことではない。むしろ、永遠に無視され、否定され、忘れ去られた方がいいのかもしれないのだ。
そんな地の果ての世界までいったこのような人々が存在している、ということに、当ブログとしては、まずは「ありがとうございます」と言いたい。そして、このような人々の精神性を、「来たるべき地球人スピリット」の根幹としたい。
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