「知恵の三つ編み」 ポーラ・アンダーウッド著、 星川淳・翻訳
「知恵の三つ編み」
ポーラ・アンダーウッド著、 星川淳・翻訳 1998/08 徳間書店 単行本: 286ページ
Total No.3208 ★★★★★
コンパクトで読みやすい三つの物語。すでにこの本、再販リクエストに登場するような希少本になりつつあり、著者のポーラ・アンダーウッドもすでに90年代最末期に亡くなっている。
どことなく「まんが日本昔ばなし」を彷彿とさせるような、なんともいえない懐かしさを感じる。日本の民話なら、そこに農耕民族の生活の影響や、仏教にまつわる逸話の引用などがあるものだが、この物語は、れっきとしたネィティブ・アメリカンの口承詩だけに、それらとは一線を画した凛とした存在感がある。
「火種の扱い方」について、自分も小さいときに囲炉裏にすわりながら、祖父から物語として教えてもらったことがある。生まれた家は築350年ほどの茅葺の家だったが、この話も何世代もの間、語り継がれてきた話だったに違いない。
しかし、親から子へ、子から孫へ、という伝承文化は、現代においては、次第に消えつつある。そんな中にあって、物語の後継者として注意深く育てられた著者が、前の世代から引継ぎ、次の世代へと残した物語は、ネィティブ・アメリカンだけではなく、地球に生きる人、誰にとっても、貴重な生きた知恵として生かされていくべき、大事なものに思える。
(2006/03/08記) mixiコミュより転載
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