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2014/05/05

光点滅瞑想器具 <捨てるに捨てられないモノ>シリーズその8 

<7>からつづく

シリーズ<捨てるに捨てられないモノ>
その8 光点滅瞑想器具

この手の類をなんて呼ぶのだろう。ちなみに、光、点滅、瞑想、器具、をキーワードとして検索してみると、そう、狙っているものはでてくる。そうそう、これだ。でも、商品名はでてくるけれど、統一した一般名詞は確立されていないようだ。仕方ないので、仮称として「光点滅瞑想器具」として話を進めよう。

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 私がこの器具を購入したのは、1990年の正月。友達が何人も遊びにきていた。その中の美しい女性が、この器具を紹介してくれて遊んだ。ちょっとした時間だったが、そのセッションの中で、私は大きなビジョンを見た。だから、セッションの後に、彼女が販売用のものがあるよ、と言った10分後には、銀行に行って代金額を降ろしていた。

 恥ずかしくなるような、私の人生の中でも三大衝動買いのひとつであるが、他の衝動買いなど、大したこともないから、たぶん、トップだな、これは。衝動買いして、後悔したか、と言われると、うーん、と言わざるを得ないし、よかったか、と言われると、やっぱり、うーんとしかいえない。

 私が気に食わないのは、そもそも彼女は、この器具を私にセールスしようと思って遊びに来ていたのだ。単にセッションをしてあげるよ、という親切心ばかりではなかったのだ。販売目的で私に近づいてきていた、ということを見抜けなかったところが、どうも納得がいかない。彼女は近しい友人であったし、私はまったく心を許していた、という間抜けさに、いまでもちょっと腹が立つ。

 しかし、その商品、この商品がまったくのまがい物であったかと言われると、私はどうもそうは言えない。少なくとも、私にとっては、数回の体験とは言え、その効果はテキメンだったのだから。この落差が、いまだに、この器具を捨てるに捨てられないものとして保存している要因であろう。

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 この器具の仕組みは至って簡単である。ウォークマンと、サングラス。そしてそのサングラスの裏には点滅用の光源が数個ついているだけ。そして、あらかじめプログラムされた方法で点滅を繰り返す。ただそれだけのことである。ウォークマンの曲と連動しているようにも思うが、どうもそれほど込み入ってはいなさそうだ。

 この光の点滅ということだと、私はいくつかのことを連想する。まずOSHOグルシャンカール瞑想だ。通常は、瞑想テープとロウソクを使うのだが、このビデオのちょうど1分30秒付近で光の点滅が登場するこのシーン。

 個人ではロウソクで十分なのだが、何百人何千人が一緒に瞑想する時など、ステージの上からブルーの光の点滅をする器具が使われる。ブルーの光源で、一秒間に7回点滅を繰り返すという。この光を10分ほど見つめ続けることは、人間の意識に何事かの効果を与えるようだ。

 そして二つ目としては、1997年に起きたポケモンショック。テレビでピカチュウというアニメキャラクターを見ていた児童たちが、集団パニックをおこした事件だ。詳しいメカニズムは私にはわからない。一般には光過敏性発作と言われているらしい。

 これら一連のことは、あきらかにどこかで連動している話題であるはずである。ポケモンショックは、たまたまそのような光点滅の連続が、視聴者の意識に何事かの変異をおこしてしまったという事件である。そして、それらの事がすでに知られていて、積極的に人間意識変異を起こそうとするのが、上の光点滅瞑想器具であろう。

 さらに言えば、Oshoはこれらのメカニズムを承知の上で、その現象を瞑想として組み込んだ。それがグルシャンカール瞑想である。しかし、光点滅(ロウソク点灯)はあくまで、プロセスの中の一つであって、呼吸法だとか、音楽だとか体の動き、環境などが、複合的に配慮されている。

 グルシャンカールとはエベレストの頂上という意味だそうで、たしかに深く呼吸しながら、意識を見つめていると、浮遊感というか、頂上感覚は確かにある。私は大好きな瞑想である。

 さて、これらのことを踏まえて見て、今でも手元にあるこの器具を見てみる。もうほとんど使っていない。というか購入直後に数回使っただけで終わったのだ。それにしてはあまりにも高額なセッション代だったのではないか、と思いもする。が、効果は絶大だったので、あれはあれでよかったのかな、と思う。すくなくとも効果もあるが、危険もありそうだ、と憂うる面もある。私は人に勧めたことはない。

 そんなことを逡巡しているうちに、ウォークマンなどだれも使わない時代となった。デジタルネイティブの最近の子供たちは、カセットテープって何をするものか分からないらしいし、ウォークマンなんて、中を開けてテープを入れ替えするなんて思ってもみないようだ。まったく時代遅れなのである。

 でも、私の中では、改良すればまだ使えるのではないか、という思いと、ちゃんとした使い方をしないと、これは、私の意識に傷をつけるかも、という警戒感から、いまいち処理が決まらない一物である。

 我が家の「捨てるに捨てられなものリスト」のトップクラスに位置する一品である。

<9>につづく

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