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2014/06/10

「百年の愚行」 ONE HUNDRED YEARS OF IDIOCY Think the Earth Project (著)

T01
「百年の愚行」 ONE HUNDRED YEARS OF IDIOCY
Think the Earth Project (著) 2002/04 Think the Earthプロジェクト 単行本: 240ページ
Total No.3263★★★☆☆


 「EARTHLING」地球人(アースリング)として生きるためのガイドブック(2011/12 ソル・メディア)に先立つこと10年前に出た本。ほぼ全頁カラー写真が綴られ、対象となっているのは、地球の惨状。どことなく、アル・ゴア「不都合な真実」(2007/1 ランダムハウス講談社)を思わせる雰囲気に、こちらは身構える。

 これで裏に「勧」原発マネーなどが動いていたりしたら、どうも気持ち悪い一冊となってしまう。「炉心溶融事故を起こしたスリーマイル島原子力発電所の冷却炉」とか、「放射性物質の収納倉庫」としてフランスのラ・アーグなどの画像が脈絡なく掲載されているが、その意味するところは如何?

 Think the Earth プロジェクトは「エコロジーとエコノミーの共存」を目的とするNPOです。新しい発想のものづくりで地球を考えるきっかけを創出し、インターネットで情報発信を行なっています。最初のプロジェクトは、地球を体感する腕時計でした。本書「百年の愚行」はThink the Earthにとって、2番目のプロジェクトとなります。巻末

 どことなく不思議な一冊である。

 3・11以降、私は、本を通じてではなく、目の前の現実として、「百年の愚行」を一遍に見せられているような状態である。

 好みとしては、Think the Earth ではなくて、Feel the Earth と行きたい。そして、もっと本質的には、Conscious the Earth と銘打ちたいところだ。

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