« 「Get back、SUB!」 あるリトル・マガジンの魂 北沢 夏音<3> | トップページ | 「わが新宿!」 叛逆する町 関根 弘 <1> »

2014/06/11

「読んでいない本について堂々と語る方法」ピエール・バイヤール

96a293c7
「読んでいない本について堂々と語る方法」 
ピエール・バイヤール (著), 大浦 康介 (翻訳) 2008/11  筑摩書房 単行本: 248ページ
Total No.3264★★★★☆

 うーん、またまた速読とか、なんかのズルするような方法論なんだろか、と、タイトルをみただけではそう思う。著者は、パリ第八大学教授で、精神分析家。はぁ、フランスあたりでも、ちゃらちゃらした人がいることはいるんだろうな。

 と、そう即断するのは早計である。「読んでいない本について堂々と語る方法」というタイトルに嘘偽りはない。これは、著者が大学の講義をする時の方法論でもある。 

 例えば、中世の修道院の奥深く、見てはいけないという禁書があるとする。その存在すら忘れられてしまっている本の調査が始まる。若い修道士がその調査を依頼され、その存在を確かめることができた。

 その本の中に何が書いてあるのか、本のカバーを開けてしまえば分かることである。だが、その本は禁書である。見てはいけない。見てはいけない本のレポートを書かなければならない修道士は一体どうすればいいのか。

 というようなストーリーが書いてある。その本を堂々と語るには、周辺の情報を集め、禁書になった経緯を調べ、およそ、どのような内容であるから禁書にならざるを得なかったのだ、と推測していくことになる。

 まぁ、大体そういうことが書いてあるのだろう(笑) 私もまた「読んでいない本について堂々と語る方法」を学ぶ必要がある。

 この本はコンパクトである。だが深い。タイトルのComment parler des livres que l'on n'a pas lus ? も、おおよそ日本語タイトルと同じ意味であろう。日本のガラパゴスマーケティングに合わせて付けられたタイトルでもなさそうだ。

 なかなか哲学的な内容である。暇な時に、じっくり繰り返し読むのも面白そうだ。

|

« 「Get back、SUB!」 あるリトル・マガジンの魂 北沢 夏音<3> | トップページ | 「わが新宿!」 叛逆する町 関根 弘 <1> »

22)コンシャス・マルチチュード」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「読んでいない本について堂々と語る方法」ピエール・バイヤール:

« 「Get back、SUB!」 あるリトル・マガジンの魂 北沢 夏音<3> | トップページ | 「わが新宿!」 叛逆する町 関根 弘 <1> »