「となりのトトロ」 プレムバヴェシュの孫たちとの対話 <45>
「となりのトトロ」
宮崎駿 (監督) 1988年公開上映 スタジオジブリ 形式: DVD
86分
Total No.3287★★★★★
1)前回、この孫たちとの対話を書いてからすでに3ヵ月が経過しているのか。あっという間ではあるが、書こうと思えば、いっぱい書くことがあった。あり過ぎて書けなかった、ということでもある。なんせ、毎日が、孫たちとの日々なのだから、エピソードにこと欠かない。
2)今年の大きな変化と言えば、お正月そうそうに3人目の女の子の孫ができて、賑やかになったと思ったら、5月にはさらに4番目の孫、男子が生まれた。これでまぁ、大体の私の家族は全部出そろったことになるのだろうか。
3)あと、ひとり二人いてもいいな、とも思うが、そもそもが天の配剤、私の力の及ぶところではない。まずは、私の人生の後半は、このスタッフがメインキャストとなることだろう。
4)下の子を出産するために母親がお里帰りし、その間ひと月ほど、ジジババと上の二歳児が留守番同居することになった。二歳児とは言え、割と聞きワケがあるもので、お母さんは病院にいってるよ、というと、すぐ納得し、それほどムズかるものではない。
5)そのかわり、何度この「となりのトトロ」をかけさせられただろう。事あるごとに「となりのトトロ」である。アンパンマンやトミカプラレールのYoutubeにも付き合わされるが、むしろごく最近はトトロ一辺倒である。
6)二歳児男子にしてみれば、主人公のひとり4歳設定の女の子メイちゃんに一番シンパシーを感じているようである。特に、シチコク山病院に入院しているお母さんに会いたい、という心境は、実に自分の心境を表してくれている、ということになるようだ。
7)何度も何度も「メイちゃんのお母さんは、シチコクヤマ?」と聞いてくる。それは、自分のお母さんも、今、入院中なんだ、ということの確認でもある。すでに母子ともども健康で実家に戻って静養しているのであるが、今はとにかく、まだ入院中なんだ、と確認することで、納得しているようでもある。
8)この映画も実に名作である。1988年公開だから、我が家の子供たちが5歳と3歳の時の作品。映画館に行ってみた記憶もあるが、ビデオやらDVDでも、何回も繰り返しみてきた作品だ。あの頃、子供たちをインドに連れていって、四か月のプーナ暮らし体験の後、帰国後もいろいろあったな。
9)スタジオジブリ作品は、別に好きだから見ているわけではないが、子供や孫たちといると、好むと好まざるとに関わらず、とにかく見るチャンスは多い。そして、ストーリーは大体分かっている筈なのだが、毎回見てしまう。それと言うのも、本当は、子供たちと見ていると、途中から見たり、同じところだけ何回も繰り返したりと、毎回見方が変わってくる、ということも影響しているかもしれない。
10)ジブリ作品と比較するに、ジョブズの鼻の息がかかった一連のピクサー作品も悪くはないが、アニメ対CGという対決からすると、どうもジブリが勝っているような気がする。日本人対アメリカ人の感性の違いはあるが、両方ともグローバル・マーケットを意識して作られているのは間違いない。それでもやっぱりジブリは、ごはんとみそ汁の味がし、ピクサーは、ポップコーンとホットドックの味がする。
11)しかしまぁ、孫たちと一緒にいないことには、これほど、これらの作品を繰り返し見るということはありえないだろう。いつまで続くかは知らないが、とにかく、孫たちの視点から世の中を見直してみる、というのは、すごい体験だ。
12)日々、自宅内のスペースは侵略され、落書きやら散らかしやらの「被害」が続いてはいるものの、これもまたいつまでも永遠に続くものでもあるまい。いずれは、あの頃はよかったね、と懐かしむ時代もくるやも知れない。
13)実は、トトロの他にも二つほど、ジブリ作品を控えとして押さえてある。いよいよトトロに飽きが来たら、次は、そちらに目先を変えてやろうと思う。って、本当は、自分が見たくてウズウズしている、というのが本当かな。
14)トトロをあのように見るなら、こちらはどう見るだろう。孫の視線を借りて、私は世界を見ている。
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