「石川裕人蔵書市」 ひやかし歓迎! 7月27日(日)~28日(月)<2>
<1>からつづく
「石川裕人蔵書市」ひやかし歓迎! <2>
日時: 2014年7月27日(日)10:00~17:00 2014年7月28日(月)10:00~15:00
場所: せんだい演劇工房10-BOX BOX3
新書・文庫・雑誌・CDなど オール100円ハードカバー オール500円
劇作家、演出家、シナリオライター、ある時はシンガーソングライターで詩人の故石川裕人氏が所有するおびただしい数の本を蔵出しします。 文庫や新書、貴重本や豪華本、演劇関係や戯曲の資料となったであろう、本屋では入手できない逸品が並びます。
主宰/石川裕人蔵書の会(仮)
協力/萬開堂書店、ThetreGroup”OCT/PASS”、せんだい演劇工房10-BOX
お問い合わせ/せんだい演劇工房10-BOX
022-782-7510
1)ということで(どういう事じゃ)、さっそく出かけてみることに。キチンと開店に間に合う予定で出かけたのに、途中で仕事の連絡が入り長電話。15分ほど遅れて会場についた。10人ほどの先客があり、すでに品定めしながら、腕の中に何冊も抱えている。あ~~、遅れちゃった~。
2)さっそく、アレアレ、あの本を探さなきゃ。簡単にグルッと一巡してみたが、どうもない。ああ、やられたかなぁ。遅れたのだから仕方ない。それにしても、そんなに早く足のつく本だろうか。
3)と、うろたえているところに、「第二便、到着!」の声。ああそうだったのか。第一便が2000冊ほどで、第二便が1500冊ほどだという。全部で約3500冊。さらに一巡しながら、探していると、あれ~、やっぱり先客のお買いものコーナーに入ってしまっていた。(涙)
4)ここは、仕方ない、恥ずかしがらないで、事情を話してみよう。と、そのお客さんに「この本、譲ってもらえませんか」と、お願いしてみる。若くて、ちょっとインテリ風な長身の男性、振り向きざまに、「ああ、いいですよ」と、すぐに渡してくれた。やったー。Osho「ダイヤモンド・スートラ」。幸いにして、彼にはそれほど想い入れが無かったのかもしれない。あるいは、こちらの鬼気迫る表情に恐れをなしたのか(汗)。何はともあれ、これで、私の側からの、ニュートンへの思い入れは、まずは一つ繋がった。
5)彼からの繋がりとしては 「八〇年代・小劇場演劇の展開」 演出家の仕事③」日本演出者協会+西堂行人 2009/10 れんが書房新社)を確保したから、まずは彼の置き土産として受け取ることができるだろう。ここには彼が顔写真つきでプロフィールが紹介されている。
6) シリーズの①である「演出家の仕事」六〇年代・アングラ・演劇革命」 日本演出者協会/西堂行人(2006/02 れんが書房新社)も確保したが、②である「演出家の仕事②」 戦後新劇(2007/05 れんが書房新社)は見つけることが出来なかった。陳列されていた場所から考えて、おそらく最初から②はなかったのかも知れない。そう納得する。「戦後新劇」だしな・・。
7)さて「<帝国>」、「マルチチュード」(2005)も確保。ぜいたくだよなぁ、こんなに高価な本をどんどん買えた彼がうらやましい。その10分の1で手に入れることができたのは、彼のおかげか。ただ、アントニオ・ネグリ&マイケル・ハートの他の本はないようだった。彼のマルチチュード追っかけはここまでだったのか。
8)当ブログが最初に「マルチチュード」に気付くことになった柄谷行人「世界共和国へ」 本=ネーション=国家を越えて(2006/04)も確保。奥付の彼のサインをみると2006/04/25の日づけが見える。発売直後に読んでいるようだ。早い。彼はアンテナをバリバリ張り続けていたようだ。
9)彼の誕生日は9月21日。それは宮澤賢治の命日でもある。それゆえでもないだろうが、冗談で彼は宮澤賢治の生まれ変わりだ、なんて言っていた。賢治関連は、全集から評論、単行本など、おびただしい冊数だったが、まずは宮沢清六「兄のトランク」(1987/09 筑摩書房)を確保。もちろん押野武志「童貞としての宮沢賢治」(2003/04/01 ちくま新書)もいただきましたよ。
10)そして、コリン・ウィルソンや中上健次も数冊づつ、伊東竜俊もきちんと私が保存いたしますよ。そうそう、びっくりしたのは「黒の手帖」(檸檬社1969/01~1972/09) が数冊あったこと。これは、正直言って、きょう一番の収穫かな。そもそも彼がこの雑誌を、私と同時代にこれを読んでいたのだ、ということを今日確認することができた。
11)このほか、私の嗜好とはだいぶ違っているので、まだまだ貴重な本が山積みになっていた。あれこれ手を出して、結局、気がついてみれば、本の厚さにして1メーターを超える量になっていた。みんなあれだけ買っていったのに、まだまだある。一冊一冊が、私にとっては興味深い。だいぶ長いこと会場にいたから、今日は一旦、退散。まだまだありそうだから、明日も行ってみようかな。
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