「火垂るの墓」DVD 野坂昭如原作
「火垂るの墓」
野坂昭如(原作)、高畑勲(脚本)、山口朱美(監督)、辰巳努、白石綾乃、他 (出演)、 1967年直木賞、1988年映画化、東宝系で公開、DVD 88分
Total No.3291★★★★☆
1)「ええ? また見るの~~」と、奥さんはおっしゃる。「もう、見たくない。悲しすぎる」
2)と、言われても、私はまだ見ていない。内容は大体分かっている。でも、映画版はまだ見ていない。
3)2歳半の孫を連れて、図書館に飛び込んで、とりあえず棚にあった他のジブリ作品と一緒に借りてきた。幼児が見るような映画ではないかもしれないが、それだったら、ジブリが作品化するはずないだろう。幼児だって、見ておく必要がある。
4)これは1960年代どころか、1940年代の日本の現実だ。もっともっと悲惨な状況が幼児たちを襲っていた。世界のあちらこちらでは、2014年の現実でもある。
5)ネットでは、予告編ばかりか、英語版とは言え全編見ることができる。「 Grave Of The Fireflies」。
6)悲しすぎる。
7)でも、これって、実に限定的な悲しさだ。箱庭的、個人的、時代的、地域的な表現に留まっている。この物語を越えて、もっと本質的でグローバルな視点から、見直さなければならない。
8)戦争はだめだよ。みんな悲しくなる。悲惨で、惨めになる。やっちゃいけないんだ。だけど、いまだになくらない現実。
9)私もやっぱり、悲しすぎて、繰り返しは見ないだろう。
10)でも、こういう話があったということは、ず~~と記憶しておかなくてはならないのだ。そして、世界には、もっと惨めなことがあふれている。
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