「ニュー・ライフ・ヴァイブレーション」 地球の子供たちから愛をこめて 今上 武蘭人 <2>
「ニュー・ライフ・ヴァイブレーション」地球の子供たちから愛をこめて<2>
今上
武蘭人 (著) 1976/12 ブロンズ社 単行本 221ページ
★★★★★
1)「ニッポン若者紳士録」(1973/01 ブロンズ社)によれば、今上武蘭人は次のように記録されている。
2)1944年香川県生まれであること。WECのスチュアート・ブランド(Stewart Brand)にちなんだ名前と聞いていたが、ここでの名前のルビは「ぶらんと」になっている。
3)類似の情報は少ないが、最近、「新宿プレイマップ」の本間健彦が「60年代新宿アナザー・ストーリー」タウン誌『新宿プレイマップ』極私的フィールド・ノート(2013/06 社会評論社)を出しているので、そちらから、何事かの情報を得られるかもしれない。
4)少なくとも、登場する当時の並みいるツワモノたちを「クン」づけで書いているような人物である。多くの人々の記憶に残っているはずであり、誰かのネットワークには繋がっているのだろうが、いまのところはまだつかめない。
5)雰囲気としては破滅型の人生ではないように思うので、香川県→新宿→新潟魚沼そして、その後、度重なる変遷があったのやも知れぬ。
6)この本の出版もそうだし、「ニッポン若者紳士録」もそうだが、ブロンズ社からでている。著者も関係の深かった出版社であろうが、1980以前になくなった。当時の編集長、平林千春は3・11後に「『東北再生』計画」 ポスト3・11のマーケティング(2012/02 無明舎出版 )という、「奇妙」な本を出している。
7)著者が、まったく別名で活躍しているとすれば、おそらく、かの編集長のようなコンサルタント稼業に精を出した、というイメージがあるのだが、どうだろう。
8)「人間と宇宙のまつり」 73年 奥多摩 PHOTO 赤松英 p47
9)その他、この本には気になる写真がたくさん収容されている。ひとつひとつピックアップしようとも思ったが、時間切れである。
10)新宿風月堂についての一文もなかなか振るっている。
風月堂の閉店。ひとつの時代は終わった。だが、感傷にふけっているヒマは、ぼくたちにはない。新たなる、旅立ち。p56
11)この本が埋もれていて、なおかつ著者である今上武蘭人の消息不明なのは、ちょっと残念である。すこし探してみよう。
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