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2014/07/14

「ニュー・ライフ・ヴァイブレーション」 地球の子供たちから愛をこめて 今上 武蘭人<1>

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「ニュー・ライフ・ヴァイブレーション」地球の子供たちから愛をこめて<1>
今上 武蘭人 (著) 1976/12 ブロンズ社 単行本  221ページ
Total No.3295★★★★★

1)今上武蘭人。確かにこの名前の人がいた。ヘアースタイルもボリュームがあり、身長も高そうで、目立つキャラクターであったと思う。「話の特集」編集部から独立して本間健彦が立ち上げた「新宿プレイマップ」に参加し、さらにそこから独立して「地球の子供たち」というイベント集団やらミニコミやらスペースの立ち上げをしていた人だ。メディアへの露出も多かったように記憶する。

2)その彼の名前でググッてみると、この本一冊が登場するだけだ。その他の情報は、今のところ、まったくない。この本にしても、すでに話題になることも少なく、情報は皆無に等しい。

3)ところが、最近でた「20世紀エディトリアル・オデッセイ」 時代を創った雑誌たち 赤田 祐一 +ばるぼら(2014/04 誠文堂新光社)では、キチンと紹介されている。あるいは、電脳・風月堂参考資料リストの中にも、新宿風月堂に言及している一冊として紹介されている。

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4)29ページには画像としてだが、我が「時空間」も紹介されている。「名前のない新聞」、「存在の詩」、「AUM」、「オーム」、「人間家族」、「王舎城」などとともに紹介されているというのは光栄なことである。珍しいところでは「長距離ランナー」などの紹介もある。

5)この本はブロンズ社という亡くなって久しい出版社からでており、また著者も「行方不明」となれば、なかなか本来の存在感を示すこともできず、ネットを通じての古書としても入手不可能な一冊だ。ただ救いは、国会図書館を初め、全国のいくつかの図書館には収容されていることだ。

6)たくさんの貴重な画像も収容されている。p107には、プラサード出版の「やさしいかくめい」の編集会議風景だろうか、左から、キコリ、キク、プラブッダ、あぱっち、などの写真も残されている。

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7)この本、青春時代の甘酸っぱい香りがする。「ぼく」「ぼくら」で語られる楽観的な未来像は、果たしてその後の時代の荒波を、どう超えていったのだろうか。

8)この本の出版の直後、著者である今上武蘭人は、新潟県の魚沼に移住し、スペース「ボヘミ庵」という活動を続けたようだが、その後の動きは、今のところ、ネットでは検索できない。

<2>につづく  

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