「2001年宇宙の旅」講義 巽 孝之 <2>
『2001年宇宙の旅』講義
<2>
巽 孝之 (著) 2001/05新書 平凡社 205p
★★★★★
石川裕人(ニュートン)蔵書市の第11弾。私もこの本にハマった。珍しく自分でもこの本を買った。とは言っても読んだのは2010/11/22。実に出版からほぼ10年後のことである。かたやニュートンは出版直後の2001/05/29に読んでいる。ええ、ほんとかよ、いうタイミングで新刊本を読み続けている。
そもそも、彼はSFの大ファンだった。彼がいたから「2001年宇宙の旅」などに興味を持った私だったが、実際にその意味をよく理解していたか、というと、あまり定かではない。
それに比して、最初の最初、小学生や中学生時代から、彼はSFを追っかけていたし、それらを大局的にみるチカラを持っていた。だからこそ、この「講義」もすぐ見つけて読んでいるのだろう。
もっとも私は、この本の中の夢枕獏の小説「上弦の月を喰べる獅子」に関するくだりにハマっていったのだった。宮沢賢治ゆかりの小説であるだけに、賢治については一歩も引かない独自の理解を示し続けたニュートンゆえ、この夢枕の小説についても読んでいたであろう。
まぁ、よそ様の読書と比較してどうの、というのも、なんだか下世話な趣味だが、それにしても、彼の先見性と巾の広さ、そしてリアルタイムで追いかけていたその姿勢に、今さらながら、圧倒される。
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