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2014/08/14

「満月祭」 太鼓と精霊のお祭 福島県双葉郡 獏原人村 8/8~12 <7>

<6>からつづく

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「満月祭」太鼓と精霊のお祭 <7>
福島県双葉郡川内村下川内 獏原人村 2014/8/8~12

1)3・11の直前、2010年秋から冬にかけて、私は、パーマカルチャーエコビレッジという可能性を模索していた。それは漠然としたものだったが、友人たちに出会うことによって、少しづつ具体化し始めていた。

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2)自宅を引っ越してでもやってみたいね、という友人と、かなり広い土地があるので、何か可能性を考えようかな、という知人がいた。そこは、私たちの住居スペースから車で一時間足らず、標高400メートルで雪深いところではあったが、春になれば、さまざまな実験やイベントが出来そうだった。

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3)広さとしては、屋久島・白川郷の山尾三省たちのスペースとほぼ同じ広さ、アメリカ・シエラネバダの森にあるゲーリー・スナイダーのキットキットディジーの4分の1程度の面積を持っている。かなりの広さではあるが、現在は知人がその数%(赤丸の中)を活用しているにすぎず、他の部分なら、使ってもいいよ、という申し出だったのである。

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4)とても嬉しいプロジェクトではあるが、もともとこの類の試みは、そうそう簡単にできるものではない。慎重にミーティングを重ねながらも、より多くの仲間を集めたら、何事かできるかもな、と思えた。雪解けは4月末の連休。それまでに、より具体化したスケジュールを準備して、3月初めには一部機材なども持ち込んでいた。

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5)蔵王連峰を見渡すことのできる、温泉も近い、なかなか魅力的な土地であり、本当に自分はこの土地を楽しむことができるだろうか、と自問自答した。その時、自分としては三つの条件はクリアしなければならないな、と思った。
①トイレ、特に女性用のトイレの確保は重要だろう。
②自分はネットさえ繋がっていれば、仕事のかなりの部分ができるので、できればネット環境が欲しい。
③対社会的にも、何らかの「顔」が必要だろう。形としてはNPOのようなものにすべきである。

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6)そう申しでると、①の問題は土地の所有者がすぐ対応してくれた。十分なものではないにせよ、私のように立ちション、野グソを女性陣に要求するわけにはいかない。かなり前進した。ケータイはすでに問題ないが、LTEのような無線高速回線も、時間はかかるが不可能なことではない、との電話局からの返事だった。③については、より吟味が必要であり、また時間も必要だが、具体的な手段や人名も挙げて、書類づくりを始めようとしていた。

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7)そこに、あの3・11がやってきたのである。被災地にほど近いエリアに住む私たちは、致命的なダメージを受け、ほぼ一ヶ月に渡り活動を中止せざるを得なかった。震災に絡む作業が増大し、それぞれの自宅もかなりの被害を受けた。時間も経費もどれほどかかるか未知数だった。それでもプロジェクトは続けたいと思い、4月末の連休まで待って、現地ミーティングまでは、なんとか実現することができたのだった。

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8)しかし、私たちの葛藤は、そこまでだった。このあと更に一部資材を現地に運んだりしたが、震災復旧の作業は、現地の進捗を阻んだ。特に、原発事故による放射線汚染の実体が、シロートの私たちには、暗雲として立ち込めてしまった。この事については、まったくの個人的な作業でもないので、ここまでしか書くことが出来ない。今後の好転を待つのみだ。

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9)ところで、今回、期せずして獏原人の満月祭に参加できて、テントで台風通過をまちながら、一人で長い夜を過ごしている間、ふと、そういえば、あの3年半前の、自分たちのエコビレッジに課した三つの課題は、獏原人村ではどのように対処されているだろうか、と考えてみた。

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10)まず①について。獏の土地は広い。そもそも男なら、どこでもやれるだろうが、今回私は一生懸命、備え付けの設備だけを使うことにした。小さい方は特に問題はない。大きいほうも、日に一日は使ったが、苦になることはなかった。第一、あの広大な敷地の大自然においては、非常なる解放感を感じたものである。ただし、この点は、いずれ他の人や、特に女性陣の意見も聞いてみたい。また、私のような外部の人間ではなく、建物の中にある設備は、さらに快適なものかもしれない。B073

11)そして②であるが、通信回線は、獏においてはほぼ繋がらないと見ていい。ラジオもテレビもいまいちの繋がり具合であった。マサイに聞いたところ、ドコモならドームの前で繋がる時があるよ、との事だったので試してみると、これはイケた。アンテナ2本が立った。私から自宅の奥さんへの定時連絡は問題なかった。ただし、向こうで急用が発生した場合は、至急連絡は無理であろう。イーモバイル(AU系)のLTEも敷地全域で試してみたが、繋がる気配はなかった。ただし、AUケータイへのメールは、なぜか「圏外」なのに、知らないうちに受信していることがあるらしい。

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12)さらには③であるが、これについては、おこがましくも細かいことは聞くことはできなかったが、むしろ獏存続の意義からすると、むしろ失笑されそうな質問となるのかもしれない。自由に活動することと、何か外部の許可や規制を受けることは、どこか大きく矛盾しているようでもある。

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13)結論として、獏は獏であり、もし私が獏を訪れるなら、郷に入っては郷に従え、が一番いいのだろう、と思った。原人村としての獏に対して、私たちの未完のエコビレッジ構想を比較してもあまり意味のないものとなるだろう。ここは、ケータイの繋がり具合も含めて、獏は獏としてあって欲しいと祈るのが本筋だろう。

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<8>につづく

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