「NO NUKES ONE LOVE」いのちの祭り’88 Jamming book <1>
「NO NUKES ONE LOVE」―いのちの祭り’88Jamming book <1>
ONE LOVE Jamming(著) 1990/07 プラサード書店 星雲社
単行本: 173ページ
Total No.3314★★★★★
1)88年の8月に長野県八ヶ岳に8000人という人々を集めたBe inイベント「いのちの祭り」があったことを記憶している人は多いだろう。その8月8日、朝8時8分、8秒、会場全体を満たしたのは「NO NUKES ONE LOVE」のヴァイブレーション。「地球の未来に愛の波動をおくりたい」
2)8つながりのこの日、そしてこの場所、縄文の縄をイメージする∞∞∞∞の繋がりの中で、集まったこの人々は、自らの生き方を問い、そして、現代文明の極とも言える「核文明」にNOをつきつけた。
3)あれから23年後の2011年3月11日、地球の北半球、そして極東、日本列島に何事が起こったのかは、今や地球全体、地球に住まうひとりひとりに知られることになった。
4)1987年インドに4ヵ月滞在していた私たち家族にもこのイベントの企画が届いていた。88年になって参加を予定していたが、突然の車の故障により、参加を断念せざるを得なかった。それでも、1991年の青森県六ケ所村での「いのちの祭り」などには、家族でテントを張って参加したし、その後もずっと気になるつながりである。
5)今回、この祭りの報告集ともいうべきこの本の存在に気付いたのは、「20世紀エディトリアル・オデッセイ」(2014/04 誠文堂新光社)p23に紹介記事が載っていたからだった。
6)この報告集をまだ読んでいなかったので、いずれ読みたいとプラサード書店に頼もうと思っていたところ、期せずして、今年の福島県双葉郡川内村にある獏原人村の「満月祭2014」で落ち合った店主キコリが持ち込んでくれていたのだった。
7)キコリは今回、他の出版物やポスターなども多く持ち込んでくれていた。(後々アップする予定)。その他、「生存への更新」のトモ(大友映男)くんへのロングインタビューなどを企画してくれた。
獏原人村(福島川内村)「満月祭2014」でのキコリ(左奥)
8)この本、実に臨場感あるれる内容で編集されている。イベントの後、出版まで2年かかったというのも分かる気がする。
9)「名前のない新聞」編集長のあぱっちは、「スペクテイター」誌30号(2014/05幻冬舎)ホール・アース・カタログ後篇・特集において次のように述べている。
1988年の「いのちの祭り」は関わった多くの人にとって人生の転機になるような出来事だったとよく聞いたが、僕にとってもそうだった。祭りの前に仕事をやめ、すぐに次の仕事を決めていたのだが、いのちの祭りを経験した後は、人から雇われる普通の仕事はしたくないと感じた。
また自分がやるべき仕事は、はやり自分で新聞を出すことだと確信したので、祭りが終わった後、さっそく「新聞」を出す準備を始めて、その年の12月に第○号を出すことができた。祭りの関係で知り合った人や前からの知り合いに原稿の執筆を頼んだり取材をし、祭りの関係で知り合った全国の店で販売してもらうことにした。浜田光(あぱっち)、「スペクテイター」誌30号p118
10)ここでもわかるように、78年以降、休刊が続いていた「名前のない新聞」は88年の「いのちの祭り」で「デイリー・ガイヤ88」新聞を発行したことを契機に復刊し、第二期が始まることになる。この「デイリー・ガイヤ88」も第8号までの各号が、この「NO NUKES ONE LOVE」―いのちの祭り’88Jamming bookに収録されている。
11)この貴重な記録集は、ネットで検索すると中古品が出品されているが、高値を呼んでいて、元値の倍ほどで取り引きされている。だけど、聞くところによると、若干ながらまだ新品が残されていて、希望者にはかなり割安で提供されているとか。フェイスブック「プラサード書店」なら連絡がつくかも。
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