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2014/08/25

自民・東電・メディアが作った原発日本「SIGHT (サイト)」 2011年 08月号

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「SIGHT (サイト)」 総力特集・自民・東電・メディアが作った原発日本
2011年 08月号
  2011/6/30発売 出版社: ロッキングオン 雑誌 季刊誌
Total No.3317★★★★☆

 石川裕人(ニュートン)蔵書市の第20弾。彼の蔵書の中には、いわゆる反原発、脱原発の書籍も多かったのだろうが、私の目についたのは、「原発はいらない」( 小出 裕章 2011/07 幻冬舎ルネッサンス)とか、この雑誌とかだった。他の演劇関係の本とのバランスをとるため、そして、より最近の彼の動向を探るために、この本も一冊入手したのだった。

 勉強不足でこのような雑誌があったことを始めて知った。責任編集が渋谷陽一である、ということにもびっくりした。 さらにびっくりしたのはロッキン・オンの増刊号としてこの「SIGHT」シリーズがでていることだった。地味ながら、確実な出版をつづけている本もあるのだなぁ、と感心した。

 この本3・11直後の2011夏号となっているが、発売されたのは6月末日。実際の編集は震災直後のゴタゴタの中で編集されたものだろう。ニュートンは、雑誌類に関しては入手年月日のメモ書きを遺してはいないが、とにかく販売直後にこの雑誌を入手したものと思われる。

 雑誌全体をパラパラめくってみると、あの3・11直後にフラッシュバックして、私はこの雑誌をまともに読む気にはならない。執筆陣や編集内容について、いろいろ言うことは可能かと思う。しかし、今でもその意欲はわかない。

 「自民・東電・メディアが作った原発日本」という総力特集のタイトルも、今となってはごく当たり前に在り得るタイトルではあるが、「自民・東電・メディア」と言いきってしまうところに、小気味よさを感じないわけではない。

 民主党政権下で勃発した3・11であってみれば、現政権の対応のまずさばかりがクローズアップされたが、実は長年、原発を推進してきたのは自民党だった。そして現実の経済界をコントロールしていくには原発容認の態度を取らざるを得なかった野田どぜう政権も、分からないでもない。でも、所詮は、やっぱり民主党だって、同じ穴のどぜうなので、あった。

 東電と名指しされて、たしかに電力業界のリーダーではあっただろうが、他の電力会社も右ならいしていたという意味では、同罪であり、私の地区の東北電力だって、なんら体質は変わらない。いろいろなイベントなどでも感じたことではあるが、相当に強い力を感じる。

 ただ、電力会社から離れて暮らせるわけもなく、オール家電といった宣伝文句を看過し、そのような方策に敢えて強いノンを言わなかった限り、私たち一般市民にも責任はあったわけで、無過失ではない。ひとり東電を火ダルマにして解決する問題では決してない。

 メディアの迷妄は、いまあらためて言挙げするような内容ではない。とにかく複合汚染のなかで原発日本があったことは間違いない。そして、それは必ずしも日本に限ったことではない。アメリカ、ロシア、フランスをはじめ、ことさら「日本」を名指しして云々しても、いまさら仕方ないではないか、と思う。

 3・11直後は、地震、津波、原発のトリニティの中で、私なんぞは、とりあえず原発問題は「余裕のある人たち」にまかせて、実際的な地震+津波の被害のほうに目が行っていた。地震は一過性のものであり、建造物や社会インフラに支障はきたしたものの、いずれ修復が可能なように思われた。

 津波の被害は甚大であり、全体を把握するだけでも大変だった。だが、極私的に考えれば、一家族としては津波の被害はなかった。それでも親戚・友人・知人・顧客、あるいは多くの人々の惨状を考える時、なかなか原発問題までに思考を拡大していくことは、無理があった。

 余裕がある人が考えてくれ、と距離をおいていた原発問題だが、こうしてより直視しようとしている現在の自分を考える時、少なくとも地震・津波に関してはそれなりに方向性が見えてきた、という余裕を感じる。

 原発問題は、いまだ進行中であり、もはや完全なる「解決」という方策はなくなった。いかにこの問題から目を離さず、直視しながらも、持続的に、自らの必須項目として、この問題とは生涯関わっていかざるを得ないことを痛感している。そんな今頃である。

 いずれにせよ、震災直後にニュートンはこのような雑誌に目をとおし、芝居を書き、そしてその芝居を持って、多くの被災地を訪れ、そして力尽きて(出し切って)、その生涯を終えた。そのようなストーリーをキチンと押さえておきたい。

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