「惑星の未来を想像する者たちへ」 ゲーリー・スナイダー<2>
「惑星の未来を想像する者たちへ」 <2>
ゲーリー・スナイダー
(著) , Gary Snyder (原著), 山里 勝己 (翻訳), 赤嶺 玲子 (翻訳), 田中 泰賢 (翻訳) 2000/10 山と溪谷社 単行本:
342p
★★★★★
一枚の写真が話題を呼んでいる。と、言っても、まぁ、個人的な私の周辺的なものであるが。
夜空にかかった天の川のような一枚。これはごく最近、行楽シーズンの週末に開かれた近場の山小屋での、数人参加のバーベキューの時の一枚である。・
この画像をアップしたところ、FB友から、オーロラの写真ではないか、というコメントがついた。まさか、日本の東北においてオーロラもないだろうと、静観していた。私の最初の感想は「オーロラでも、太陽の仕業でもなく、高感度カメラのレンズと、月の光のコラボレーションだろう」というものだった。
だが、しらべてみると、いやいや、その可能性がまったくないわけじゃなさそうだ、ということが分かってきた。そもそも月は太陽の光を反射しているのである。
2014年9月11日頃、太陽フレア爆発があり、その影響で、地上においてもGPSの乱れなど、影響が数日間続く可能性があるということだ。たしかにそのニュースは、自宅に戻った9月14日の夜にはテレビで見ていた。でもでも、私たちのバーベキューとはなんの繋がりも感じていなかった。
ツイッターで検索してみたら、片岡龍峰さんという方のコメントが目に入った。さて、この方、どんな方だろうとみてみると、「オーロラの研究者」だという。あらら、これは眉唾? と更に読むと、国立極地研究所の准教授で、NHK「宇宙の渚」テレビ朝日「奇跡の地球物語」に出演、という
撮影した友人本人は「レンズの特性による月輪かしら」というような印象だった。バーベキューに参加した仲間たちは、この段階では、夜空の星々には目を奪われてはいたが、オーロラ話にはとんと繋がっていない。
さっそく片岡氏のツイッターに質問すると、「月虹ぽい?月を背に撮影されました?」という返信があった。
月虹? あ、そうか、月にも虹が立つことがあるのか、と納得しかかった。しかし、撮影したご本人は、殆ど天頂に向けてシャッターを切ったという。もっとも、あれだけしっかり星や星座が写っているのだから、専門家が見れば、何時ころにどの角度で写真を撮ったかは、わりと判断がつくのではないか、と思う。
つまり、東の空の60度くらいのところに月があり、その時、天頂にレンズを向けたとすれば、「月を背に撮影した」とは言いにくい。
年のため、地元の天文台のFBにも質問しておいた。天文台からはなかなか返信がこなかった。これは軽くあしらわれたかな、と思ったのは勘違いで、実は、連休明けの天文台としては、どうやら二日つづきの休館日だったようなのだ。
きた返信はこうだった。「現在、スタッフが現象について調査しております。そこで、1点ご質問だったのですが、お写真に移っている光は肉眼でもご覧いただけましたでしょうか。」
さてさて、これはどうだったのだろう。撮影したご本人は「見えなかったよ、少なくとも僕は見えなかった」とおっしゃっている。私も、なんだかミルキーウェイぽいものが見えたような気もするが、定かではない。星を見るために山に登ったわけじゃなかったし。
天文台からは、続いて質問がきた。
「撮影時の様子についてさらに質問させてください。
①カメラ名、
②感度、
③露出時間、
④向けた方向・高さ。
また、撮影時のレンズの様子につきまして、結露などしていたかどうかお分かりでしょうか。たくさん質問してしまいましたが、わかる範囲でお答えいただければと思います。
珍しい写真のため、スタッフも大変興味深く調べております。」
おお、少なくとも、天文台の方から「珍しい写真」とまで言っていただければ本望だ。結果はどうであるにせよ、なかなか面白い展開になりそうだ。
撮影時間は2014/09/14 0:24:13 。場所は、宮城蔵王CCの北隣りの森の中。これだけの情報で、実際には、あれだけ克明に撮影されている星座なのだから、天文台の専門家たちには、④の向けた方向・高さなどは直ぐわかるだろう。
カメラ名や感度、露出時間は、撮影した友人がまとめてくれたので、そのことを天文台に報告しておいた。
はてさて、この顛末はまだ展開中である。最初にオーロラではないか、と指摘してくれた友人は、どうやら他の近隣の地点で、あの時間前後にオーロラが撮影された事実は確認できていないようだ、と追加情報をくれた。どう転がっていくにせよ、単に森の中で行われた数人のバーベキューが、トンデモないスケールで展開し始めたのは確かだ。
また、新たなる別な友人によれば、この写真には、アンドロメダ星雲が写っているという。中段のやや向かって左側に、雲のようにかすんだ色も少しオレンジっぽい星がある。これがアンドロメダ星雲らしいという指摘である。
はぁ、すごいことになってきたな。それがアンドロメダ星雲だとすると「239万年前のヒカリ」ということになるらしい。タイムスケールがバラバラでなにが何やらわからなくなってくるが、少なくとも、イエスキリストが2014年前に生れたとして、その1000倍スケールの昔のことである。そんなに昔の光を、今こうしてみているのだ。
そしてまた、テラノザウルスやトリケラトプスが絶滅してから、6550万年が経過しているということだから、それらのことが起きたのは、更にその30倍も昔にさかのぼることになる。
近くには、他の別荘地も複数あるわけだけれど、その住民たちや利用者たちは、この近年の気象の変化に驚いているという。強風や雪害などが続き、その地を離れる人が多くなっているとも聞く。
この地球で、一体、今、何が起きているのか。
太陽、月、星々、オーロラ、月輪、月虹、そしてアンドロメダ星雲。
行楽シーズンの週末バーベキューキャンプは、意外な方向に展開している。いやいや、これは、本当は、目論見通り、なのかも知れない。内心、やった!と思っているのだ(微笑)
惑星としての地球、そしてその未来は、どこにあるのか。今、想像力を掻き立てられる。
前回この本を読んでいたのは、3・11の一ケ月前のことであった。
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