「惑星の未来を想像する者たちへ」 ゲーリー・スナイダー<3>
「惑星の未来を想像する者たちへ」 <3>
ゲーリー・スナイダー (著) , Gary Snyder (原著), 山里 勝己
(翻訳), 赤嶺 玲子 (翻訳), 田中 泰賢 (翻訳) 2000/10 山と溪谷社 単行本: 342p
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山の椒の夜空の星空と虹のようなものが映った画像を細かいデータとともに、近くの天文台に送っておいたところ、ほぼ正式と思われる結論の返信がきた。
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画像についてですが、お知らせいただきました情報を元に推測すると以下のように考えられます。
撮影時、月が構図の下のほうにあり、映りこんだものが月の正反対側にアーチ状に写っていること、なおかつ深夜の撮影である
ことから、月の光がレンズ表面の結露で虹のように写ってしまったのではないか。
ただ、どの程度の結露かにもよりますが、恒星像が滲んで見えないことが難点でもあります。
星の配列から、当時の時間で星図を見ると、月から約45度あたりの現象に見えます。とすれば、秋の高層雲が出ていた日ですから、
氷の雲による虹現象とも見て取れます。
感度6400の1秒程度の画像ですから、目では見えない(ある意味での虹)雲をとらえたと考えることも無理ではありません。
いずれも推測の域となります。
もし、その時の他の画像があると判定できるかも知れませんので、お持ちでしたらお知らせ願います。
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なるほど~~~、そういうことだったんだ。オーロラではなかったことはちょっと残念ながら、納得のいく解釈である。細かい検討をしていただいた天文台のスタッフの方々に感謝申し上げます。
でも、この文面だと、つまり月虹(げっこう)の可能性もあるわけで、そういう現象もあることを知って、あらためて天文への関心が深まった。
つづいて、アンドロメダ星雲についても質問しておいたが、その部分の回答は次の通り。
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次にアンドロメダ星雲のご質問についてですが、下記の通りです。
>ある友人は、あの写真の中央の高さのやや左側に見える、小さな雲のようなちょとオレンジっぽい星のようなものはアンドロメダ星雲である、とのことですが、本当にそうでしょうか。
→そうです。 (以前は、アンドロメダ星雲と呼ばれていましたが、既に銀河であることがわかっているのでアンドロメダ銀河と呼ばれています。)
>また、仙台に住んでいる人間が肉眼でアンドロメダ星雲を見るということは、よくあることなのでしょうか。
>逆に、写真に写っていたとしたら、それは珍しいことなのでしょうか。
→空が暗いところであれば肉眼でも確認できるので、簡単に写真に写すことができます。
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こちらの回答も実に納得である。アンドロメダ銀河と名前が変わっていたとは知らなかった。
肉眼で見えたり、写真でも撮影できる、ということではあるが、街中の我が家の二階のベランダあたりからでは、星座など殆ど見えない。ましてや、それを確認する機材や写真機などもまったくない。
今後、山の椒に関わるにあたって、新たな楽しみが増えたということになる。すくなくとも、その辺のお勉強をすこしやり直す必要がありますな。星座と言えば、牡羊座は猪突猛進型で、バランス志向のてんびん座とは運命的な出会いをすることがあります、なんていう占いごとの方の知識ばっかりに偏っていた(汗)
なんにせよだ。これを機会に、これからさらに「惑星の未来を想像する」 ぞーーーーー。
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