雑誌「マージナル」 漂白・闇・周辺をめぐる 現代書館
「マージナル」 vol.1 特集:サンカ「三角寛」who
1988/05 現代書館単行本: 240ページ
Total No.3323~3326★★☆☆☆
石川裕人(ニュートン)蔵書市の第25~28弾。この本に手を伸ばしたのは、80年代中盤にニュートンがやっていたお店の名前が「マルジナリア」だったからだ。きっとそこには何かの関連があるはずだという読みは当たらずとも遠からず。しかし、お店のほうが先で、この雑誌のほうはあとから創刊されている。
1987/09 カタツムリ社「センダードマップ」 もうひとつの生活ガイド〈仙台・宮城版〉にはこのように紹介されている。(p214)
このマルジナリアという言葉は、一枝さんに確認したところ、ネーミングの元は、この雑誌ではなくて、先立って出版された澁澤 龍彥の1983年頃に出た「マルジナリア」にあるらしい。確かにこの本はニュートン蔵書市にもでていて、何種類かバージョンがあった。私は、すっかりこの雑誌と共に入手していたつもりでいたが、どうやら買いそびれたらしい。
古雑誌はなかなか読めないけど、有名作家の著作なら、図書館でもなんとか読めるだろう。後日、渋澤御大の本も読むことにしよう。
書籍類には購入年月日を鉛筆書きしていたニュートンだが、この「マージナル」にはメモはない。としても、出版直後に購入しているだろうことは間違いない。
マルジナリアとは、境界、という意味だとニュートンから聞いていた。この雑誌のサブタイトルは、「漂白・闇・周辺をめぐる」となっている。80年代的キーワードとなる一群かもしれない。すくなくとも、今回一緒に買い求めてきた中上健次の一連の作品が、このキーワードと連動してくるのではないか、と思う。
このお店、どの位続いたのか私は分からなかったが、一枝さんは「3年位続いたのではないかしら」とおっしゃっていた。
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