「蝶を放つ」 長澤 靖浩 <1>
「蝶を放つ」 <1>
長澤 靖浩(著) 2014/08 鶴書院単行本: 143p
Total No.3327★★★☆☆
著者紹介にはこうある。 長澤靖浩 1960年大阪生まれ。大谷大学大学院修士課程修了。大阪府公立学校教諭。2013年心停止による臨死体験を経て、本格的に小説を書きはじめる。
これだけでは、当ブログとの接点はいずこにあるのかはっきりしない。評論なのか、フィクションなのか、随筆なのか・・・・。現在のところの推測では、これは小説である。どこかにそう書いてあったかもしれない。
この本がでるよ、でたよ、というアナウンスは著書の書込みで気付いていた。もうかれこれ10年以上にも渡るSNSつながりである。積極的な著者の紹介でなんとなく知ってはいた。でも、この度は、直接私の頁に紹介があったので、これは読んでみないと、と思った。
実は、彼の本は以前に読んだことがある。「魂の螺旋ダンス」 (2004/10 第三書館)。2004年に出た本ではあったが、それに遅れること2年後の2006年、ブログを始めた私は、話題を求めて、読書ブログのような模索を色々していた。その時に、そう言えば、こういう本もあったなぁ、と、ほとんどモノローグ的にメモしておいたものだった。
テーマは複合的で、当時の著者がいろいろ思っていることをまとめて、いわゆる新しい哲学でも打ち建てるような勢いで書いてあるものである。
きちんと解読できる人が読めば、それなりの位置づけになるのであろうが、私なぞが読むとなると、当時はとにかく、Oshoに触れているあたりが、アクセスポイントとなった。そう、彼は、Oshoのサニヤシンなのである。
残念ながら、私は面識はないが、複数の共通の知り合いがいて、それとなく人物像は分かる。一番のイメージは、Oshoのサニヤシンでありながら(というフレーズも変だが)、この方は結構特徴的である。まずは、論理的であることを良しとしている傾向があり、自らの感性を表現するに、論理的に装飾することに長けている。悪く言えば、理屈っぽい。
二つ目には、Oshoのサニヤシンでありながら(と、また出た)、Oshoに「批判的」である。なにごとかに批判的であることは、なにかに対しては肯定的であるわけだから、別段に特徴的とは言いにくいが、ことOshoに対して批判的言辞を投げつけることを良しとする傾向のある、何人かのサニヤシンがいる。そして、それはそれとして、それはそれでいい。
ただ、私自身は、Oshoに対して批判的な言辞をぶつけることで何かが解消されたり、進展したり、展開したりすることはないので、その人々の振る舞いとはちょっと違った傾向があり、それらの人々に対しては関心があっても、一定の距離を持ち続けてきた。
一番のOsho批判の急先鋒に立っていた人々も、今は亡くなってしまったり、舌鋒を和らげてしまったり、あるいは、その論点自体が、ちょっと古いモノになってしまっている(と思わない人もまだまだ当然いる)傾向があり、あまり表にはでてこなくなってしまっている2014年現在である。
はてさて、前著を踏まえた上で、著者は今回、どのような論点を展開しているのであろうか。著者じきじきの御案内とあれば、まずは一読、拝読せねばなるまい。
最近の私は、というか、もうかれこれ10年以上になるが、本は読んでも、ほとんどが図書館からの借り物か、いままで自分が手元に置いていたものが中心になっている。新刊本を買うという風習はなくなりつつある。
自らの余命を考えると、あんまり古書類を増やして、私が逝ってしまったあとに遺族に迷惑をかけてもいけないので、できるだけ立ち読みや借りて読んですますことが多くなっているのである。
今回もまた図書館から借りて読もうと思ったが、残念ながらこの本は、この数週間内に出たばかりの本である。備えてある図書館はない。どうやら国会図書館にもまだ納められてはいないようだ。
かと言って、新刊本として地元の図書館が購入してくれるかな、と期待していたのだが、どうやら、新刊本購入リストからは漏れてしまったようだ。読めるようになるとしても、借りるなら、当面先になってしまうことになる。
まぁ、ひさしぶりに知人の新刊本を購入するのも悪くあるまい。たまたまチェックしてみると、当ブログのアフェリエイトの残ポイントが、この書籍の値段と殆ど同額であった。つまり、この本を読んでください、と言っているかのようだ。まぁ、当ブログを書き続けていることの報酬みたいなものだ。
さっそくネットで手続きをとった。近日中に配送されてくるだろう。多少時間がかかるだろうが、いずれ手に取って読むのはすぐのことである。それまでの準備として、このメモをまずは残しておく。
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