今日の気分はこの3冊<7>エコビレッジ、サンショウ、パーマカルチャー
<6>からつづく
今日の気分はこの3冊<7> エコビレッジ、サンショウ、パーマカルチャー、
「世界のエコビレッジ」 持続可能性の新しいフロンティア
ジョナサン・ドーソン/緒方俊雄他 2010/09 日本経済評論社
この本もまた素晴らしい。エコビレッジに言及している良書は少ない。とてもコンパクトではあるが、「持続可能性の新しいフロンティア」としてのエコビレッジを、学術的にも正確におさえている。
邦訳は3・11大震災直前の2010/09にでているが、原書は2006発行である。素晴らしい内容については、もうすでに当ブログとしては抜き書きが完了している。このような本がもっと読まれ、共感している人々にもっと出会ってみたいものだ。
持続可能性の文化を語る前に、それを可能とするスペースの問題がある。夢が夢として終わることが多い中、今、その可能性のあるスペースに立ち会うことができるのは大変ありがたいことだ。
「パーマカルチャー菜園入門」自然のしくみをいかす家庭菜園
設楽清和
2010/08 家の光協会
パーマカルチャーについての良書も決して多くない。本家の「パーマカルチャー」 農的暮らしの永久デザイン(ビル・モリソン 他 1993/09 農山漁村文化協会)が素晴らしいのは当然としても、発行年代からすると、すこし古い。
偶然ではあるが、こちらの「菜園入門」は、「世界のエコビレッジ」とほぼ同時に発行されている。3・11大震災の半年前に発行されているのだが、もしあの大災害がなかったとしたら、もっと、これらのムーブメントは進行しただろうか。それとも、3・11があったがゆえに、これらの価値が更に重くなった、と言えるだろうか。
言葉は目新しいが、その内容は、日本人の、ましてや東北の農家で生まれ育った身になってみれば、決して新しいものではない。ちょっと前までの日本の風景は、このようなものであったはずである。しかし、であるがゆえに、TPP問題を出すまでもなく、日本の農業はすでに「終わって」いる。ゆえに、いまあらためて「パーマカルチャー」を考えることは、極めて有効だ。
「サンショウ」 実・花・木ノ芽の安定多収栽培と加工利用 新特産シリーズ
内藤一夫 2004/04 農山漁村文化協会
エコビレッジでパーマカルチャーをしよう、というキャッチフレーズに、リアリティをもたらすのはサンショウの木の繁る、しぜん菜園「山の椒」である。この二つの理想に橋をかける具体例として、その地に誘われたのは、すでに4年前のことであった。
その準備に取り掛かった、まさにその時、私たちは3・11大震災に遭遇した。そのことは、このプロジェクトの進行に大きな影響を与えた。それまであったプロジェクトさえ一部中止に追い込まれたし、いたずらに時間ばかりが過ぎてしまった。
しかし、ある意味では、それは私たちの行く手に、重みと新たなる深い意義を与えてくれた。さらにこの現実を超えて、新たなるリアリティへと歩んでいこう、そういう力を与えてくれる。サンショウ小粒でピリリと辛い。山の椒エコビレッジは、持続可能性の新しいフロンティアとして自立できるだろうか。
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