「世界のエコビレッジ」 持続可能性の新しいフロンティア ジョナサン・ドーソン<9>
<8>よりつづく
「世界のエコビレッジ」 持続可能性の新しいフロンティア<9>
ジョナサン・ドーソン/緒方俊雄他 日本経済評論社 2010/09
単行本 145p より抜粋
★★★★★
エコビレッジは、さらに他にも現代的な数多くの系譜によって構成されている。1960年代から1970年代にかけての大地への回帰運動やヒッピー運動は、主流派である物質主義的な価値観に対する若者たちの拒絶であり、人間同士が再び相互に理解し信頼関係を築くことへの切望、欧米での共同体の再現を試みる多種多様な実験の着手を象徴していた。p16
エコビレッジは、さらに他にも現代的な数多くの系譜によって構成されている。p16
それはそうであろう。偏ったエリアの特殊な生き方をテーマとするならば、絞ることも可能だろうが、少なくとも世界のエコビレッジという限り、さらに他にも現代的な数多くの系譜によって構成されている、のは当然のことだと思われる。しかしながら、
1960年代から1970年代にかけての大地への回帰運動やヒッピー運動は、主流派である物質主義的な価値観に対する若者たちの拒絶であり、p16
という限り、その流れを俯瞰できない、雑多な動きの集合体、と見ることはできない。明らかに、その方向性はあったのであり、相互に関連し合っていた一連の動きであった、と見ることが必要だ。
具体的にはこの本で上げられているアメリカ、インド、欧米、そして私たちの日本においても、ある相互関連のもとで、その試みは常に続けられてきている。
あえて、ここでエコビレッジという限り、私たちの「Yah Man Osho」も、当然ながら、その系譜の中に存在しうる形態を持っているものと推測できる。
人間同士が再び相互に理解し信頼関係を築くことへの切望、欧米での共同体の再現を試みる多種多様な実験の着手を象徴していた。p16
すべてを知り得る立場もないだろうが、また、各論にこだわるのもどうかと思う。すくなくとも、私は過去にいくつかのそのような「共同体」の話を聞いたし、その場に身をおいたこともある。
いままで実験の着手が行われてきた、例えば1980年代のオレゴン州における2万人のコミューン建設なども、私にとっては、その再現を夢見る象徴の一つとしてある。
エコビレッジは、さらに他にも現代的な数多くの系譜によって構成されている。1960年代から1970年代にかけての大地への回帰運動やヒッピー運動は、主流派である物質主義的な価値観に対する若者たちの拒絶であり、人間同士が再び相互に理解し信頼関係を築くことへの切望、欧米での共同体の再現を試みる多種多様な実験の着手を象徴していた。p16
ここは学者さんが書いたからこういう文章になっているのであり、翻訳としてはこれでいいのかも知れないが、本来であれば、もっとその「系譜」にそった形での、もっとパトスに溢れた、マニュフェストみたいな、一つの詩でなければならない部分であると思われる。
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