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2014/11/30

「なまえのない新聞」No180 2014年3月号 今、ここでコミューンを生きる

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「なまえのない新聞」
2014/03 発行 アマナクニ 新聞スタイル A4版16ページ
Total No.3342

 日本のカウンターカルチャー史に燦然と輝く超ゆうめい新聞。70年代のカウンターカルチャーに関わりを持っていたと言っても、この「なまえのない新聞」を知らなかったら、その人はモグリである、と、そう断言してもいいほど、広く読まれてきた新聞である。

 70年代末に一時、休刊していたものの、88年に再刊してからは、驚くほどの長期に渡って号を重ね、紙版に加えて、ウェブ版も誕生し、日本カウンターカルチャー史、定点観測の目撃者でありつづけてきた。

 その特異な存在は、そもそもの編集者あぱっち氏の才覚によるのだが、多くの協力者を得なければ成立せず、その多くの協力者を引き寄せてしまう、あぱっち氏の人徳があればこその大偉業なのである。

 さて、今回は、この号にある田恩伊(Joen Uni チョン ウニ)さんという方の文章に触れておきたい。「因陀羅網 Indora's net---今、ここでコミューンを生きる」(p12)というタイトルである。

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 このページは、グリーン派の「なまえのない新聞」らしく、緑色のインクで印刷されている。これはこれでなかなかいいのだが、もう老眼鏡がないと本もスマホも見れない還暦男の私には、ちょっと見にくいかもね。どうかすると、ルーペも必要になるほどの細かい文字が並んでいる。

 この女性は韓国出身の方で、現在、関西にある大学の大学院に奉職されている方らしい。そして、社会学とかコミューンとかを研究しているのではないかしらん、と推測する。

 大学でコミューンを研究する、ということと、コミューンを生きる、ということにはギャップがあると思うが、このようなテーマをご自身の主テーマとして研究されているというのは珍しいだろうし、また貴重であるように思う。あるいは、うらやましい。

 SNSで情報交換したら、そのうち、私たちの森にも訪問してくれるかもしれない、とのことである。外交辞令(ではないことを願いたい)かもしれないが、なんともうれしいメッセージである。

 この地図はソンミ山マウル(村)というコミューン、あるいはエコビレッジの地図らしい。「なまえのない新聞」では、この号と前後して、もっと詳しい情報が書かれているようなのだが、私はまだ強不足。でも、この地図を見ているだけでも興味がわく。

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 実は、私たちの森の地図は、未だ白地図の状態である。ここにいろいろと、ソンミ山マウル(村)のように、いろいろと書き足して、楽しそうなマップをつくりあげようとしていたのだ。

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 ところが、あの3・11大震災である。ハグさんがMAPをここまで作ってくれた段階でストップしてしまっているのだ。これはなんとかしなければ。

 この平面図ばかりでは現地は理解できない。おおよそ400m×500mの敷地は、高低差が100mくらいある。だから、立体感を持っていないと、ここに何を作るか、という決断は、なかなか難しい。

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 現在、活性化されようとしているのは、この赤マルで囲まれた部分。ここだけも、ゆうに数千坪を超える。全体で4万坪あるのだ。その敷地内には、巾3mの舗装道路が、2.5キロに渡って張り巡らされている。

 田恩伊さんがおっしゃっているソンミ山マウル(村)はどのような機能を持っているのだろうか。大きさはどのくらいだろう。ひとつひとつ気になる。すこしづつお聞きしたいものだ。学べるところは、ぜひ学びとって、私たちの森にも生かしたい。

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