「薪ストーブ大全」―“炎のある暮らし”のすべてがわかる完全ガイド (夢丸ログハウス選書)
「薪ストーブ大全」―“炎のある暮らし”のすべてがわかる完全ガイド
夢丸ログハウス選書 2012/09出版社: 地球丸; 新版 大型本: 199ページ
Total No.3338★★★★★
幼児たちが絵本を借りるため図書館へ。爺さんはアッシー君である。図書館の入り口に近づいた三歳児が「あ、あったかいニオイがする!」と叫ぶ。なるほど、薪ストーブの匂いだ。でも、ちょっと違うかも。
春も夏も秋も、ずっと据え付けてあるストーブだが、いままでマジマジと見てみることはなかった。あ、ストーブがあるんだな、くらいの意識である。
よくよく見てみると、これは薪ストーブとも違う、ペレット・ストーブなのであった。というか、薪ストーブも、ペレット・ストーブもいまだに分かっていない私だが、ペレット・ストーブとは、おそらく木材のチップなどを粒状にした燃料を焚くストーブのことであろう、と今までは理解してきた。
このストーブは、というか、この図書館は3・11大震災後に、図書館が壊滅してしまった被災地へのお見舞いとして、カナダ政府によって寄贈された木造の図書館である。カナダ産の木材がたっぷり使われている。
そのことは十分知っていたつもりだが、ストーブまで頭が回らなかった。つまり、これはカナダ政府から送られたペレット・ストーブだったのだ。あらためて、感謝いたします。
このストーブよく見てみると、煙突は付いていないようだ。だが、部屋の外には、水分が出るようになっている。「あったかいニオイ」の元は、ここなのだろうか。
近年注目を集めているペレットストーブ。一見、薪ストーブと似ているが、間伐材やおが屑などを加工した「木質ペレット」と呼ばれる専用の燃料を燃やす暖房器具だ。
ペレットは均一に加工されているため、薪と比べて燃焼が安定している。薪ストーブとの大きな違いは、たいていのモデルは電気を使うということ。電動ファンで強制的に風を送り、燃焼させるのだ。 p059「「ペレットやガスストーブ」
何度か通っている図書館も、いつの間にかルーティン化して、いつも行くコーナーは決まってしまっている。ああ、面白い本がないなぁ、と呟くことになる。ところが、興味の範囲が違ってくると、別なコーナーに行き、目新しい本にぶち当ったりする。
「薪ストーブ大全」、なんて本は、今までの私の目にはまったく入らなかった。別世界のことであったのである。しかるに、森の生活で、薪ストーブが現実化してみると、これはこれで、あらたに気になる存在なのであった。
薪ストーブにつきものの灰。火室や灰受け皿に溜まる灰は、どのように処理したらよいのだろうか?実は、シーズン中は灰受けに溜まった灰を毎日掃除する必要はない。
火室内に、常時2~3cmほどの灰を残しておくと、炉の底が冷えて火つきが悪くなること避けられたり、炉内のおき火が持続しやすくなったり、高温で焚きすぎて炉が傷むのを防いだり・・・・・と、ストーブにとってメリットがたくさんあるのだ。
ただし、灰を捨てるときには注意が必要だ。灰受け皿から灰を取り除き、専用の不燃性のバケツに入れて必ずフタをし、2日間以上は置いてから捨てるようにする。
掃除機で灰を吸い取ったりするのは非常に危険だ。忘れたころに集塵袋の中のホコリに引火して、燃え上がる恐れがある。
火が消えているように見える灰も、実はおきが残っていて、可燃物と一緒にすると再燃焼する可能性もじゅうぶんある。時間をおいてから廃棄処理するようにしよう。p058 「灰の扱い方」
この本、3・11後に改訂された一冊ではあるが、焼却灰の処理方法についての、原発事故の影響などには触れていないようだ。
| 固定リンク
« 石川裕人・作 『演劇に愛をこめて-あの書割りの町-』TheatreGroup“OCT/PASS” Vol.36<1> | トップページ | 「The Other Magazine 21」第17号1972/12 ブロンズ社 »
「20)絆の都」カテゴリの記事
- 「ダイヤモンド・スートラ」 - OSHO 金剛般若経を語る<14>(2015.01.24)
- 「世界のエコビレッジ」 持続可能性の新しいフロンティア ジョナサン・ドーソン<14>(2015.01.23)
- 「タイニーハウス」―小さな家が思想を持った レスター・ウォーカー<2>(2015.01.21)
- 再読したいこのカテゴリこの3冊「絆の都」編(2015.01.24)
- 地球人スピリット・ジャーナル・ダイジェスト版<53>「絆の都」カテゴリについて(2015.01.24)
コメント