石川裕人・作 『演劇に愛をこめて-あの書割りの町-』TheatreGroup“OCT/PASS” Vol.36<1>
『演劇に愛をこめて-あの書割りの町-』 TheatreGroup“OCT/PASS” Vol.36 <1>
作 石川裕人 演出 長谷野勇希 2014年12月
19日(金) 19:30-
20日(土) 14:00-
21日(日) 14:00-
22日(月) 19:30-
23日(火・祝) 14:00-
※開場は開演の30分前 せんだい演劇工房10-BOX box-1
Total No.3337★★★★★
「待って、待って、待ち続けるのよ。」
21年前、スタッフ養成講座での上演。当時、十月劇場。
みんな定職につかず、芝居中心の生活。熱かった。物語る力を信じていた。
傍ら見れば、ただのおバカさん。その役者馬鹿たちの物語。
劇団員に限らず、必至に芝居に喰らいつく。
全ての愛すべき馬鹿者たちへの、作者からの贈り物だ。
昨年、「方丈の海」に客演させていただいた。大切な人はいなかった。
でも、いた。確かにいた。その言葉に。その世界に。
劇団員のみなさん、誤解を恐れずに言う。
小賢しい技術はいらない。「圧」を感じさせてくれ。見せつけてくれ。
なぜなら、それが“OCT/PASS” だからだ。
冒頭、売れない大部屋役者の科白だ。
気がつけば、私もしがみついて生きている。
是非、観ていただきたい。 松崎太郎 公演パンフレットより
あるとは聞いていたが、ようやく案内がきました。今日から予約可能なのかな。
39本目「演劇に愛をこめて あの書割りの町」は仙台市市民文化事業団の委託による舞台技術養成講座のための公演台本。舞台上演中の劇団に起こる様々なアクシデントをコミカルに描いたバックステージ物。(上演は’94年) 石川裕人百本勝負「劇作風雲録」2010.04.12 Monday 13:57
93年に書かれ、94年に上演された作品。 私は役者志望でも演劇馬鹿でもなんでもなかったが、割とニュートンとの付き合いは長い。小学三年生の時の学芸会の主役は、彼がなる前は一応私が選ばれていたはずだし(涙)、中学校一年の時の三年生を送る予餞会のときの漫才はニュートンと二人でやった。一応、台本は私が書いたのだ。
高校時代に、黒テントを見に行こうと誘ったのは私だし、紅テントも二人で見に行った。ああ、こんなことを書き連ねても、今さら何の意味もないが、高校卒業してニュートンが劇団「座敷童子」を立ち上げた時の情宣は私が担当したし、その次の「劇団洪洋社」の時のスタッフたちも、私たちの共同生活の仲間たちだった。
そして、それからようやく「十月劇場」になるのだが、それはもう1980年代になってからの話である。その当時も私は有力な「観客」ではあった筈だが、もう、「役者馬鹿」たちと、道は違ったところを歩いていた。
ましてやこの芝居を通じて語られているのは1993年当時、94年当時のことである。それでもすでに、ずっと昔のことになってしまった。TheatreGroup“OCT/PASS”なんて言ったって、私たちにしてみれば「最近」のことなのだが、まあ、そんなジジ臭い話ばかりしていても、つまらない。
なんにせよだ。ニュートンが亡くなってすでに2年が経過した。それなのに、こうして作品が残り、彼が作り上げたネットワークの人々がどんどん活動しているということは、彼の生命がまだまだ残っている、ということに違いない。
10月に彼の命日があった。すぐ近くにある彼のお墓だが、彼はあそこにはいないように思う。彼は、生きている。彼の書いた芝居の中に生きている。私は、彼の芝居の中に、彼に会いにいくつもりだ。
| 固定リンク
「20)絆の都」カテゴリの記事
- 「ダイヤモンド・スートラ」 - OSHO 金剛般若経を語る<14>(2015.01.24)
- 「世界のエコビレッジ」 持続可能性の新しいフロンティア ジョナサン・ドーソン<14>(2015.01.23)
- 「タイニーハウス」―小さな家が思想を持った レスター・ウォーカー<2>(2015.01.21)
- 再読したいこのカテゴリこの3冊「絆の都」編(2015.01.24)
- 地球人スピリット・ジャーナル・ダイジェスト版<53>「絆の都」カテゴリについて(2015.01.24)
コメント