「インターステラー」2014映画 <1>
「インターステラー」 <1>
クリストファー・ノーラン監督(原題: Interstellar) 2014年 映画 169分
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No.3357★★★★☆(ネタばれあるかも)
複数の友人のネット記事に登場した、この映画。解釈はまちまちのようである。たまたま二人の友人の奥さんの感想が書いてあった。二人とも名うての観賞家たちだから、ひとまずおいとくとして、奥さん達の評から。
S氏のお連れ合いさんは、今まで見た映画の中でも一番良かった映画の一つだって、ほんとそう。意識と愛と盛りだくさん。何度も見たい。とのこと。
P氏の奥さんには、残念ながら不評だった、と。彼女はSF映画よりもヒューマンドラマの方が好きみたい、とのことだった。
ということで、私も早速観てきました。169分という長丁場ながら、眠くならないように注意して最後までみましたw 率直な意見としては、私はP氏のお連れ合いさんの評価のほうに近いかな。
場面に登場する、土煙りの津波や、別な星における津波など、私はどうしても3・11を連想したし、制作側も意識して、それと連動させていただろう。恐い物の象徴だ。実際恐いし、その恐いものに、すでに遭遇してしまったんだよね。
そしてストーリーの中で繰り返される人間と異次元空間との錯綜は、実は、すでに私などは3・11で体験してしまったと思っている。だから、あえて、このような映画で再体験する必要は感じない。
あるいは、あれほど大掛かりなCGか特撮のようなものは必要ないと思う。むしろ、そのCGや特撮が派手であればあるほど、私のこころは冷えていく。いかにもアメリカ映画の興行成績狙いの一本という感じが最後には残る。
スタンリー・キューブリックの「2001年宇宙の旅」を超えるか、という期待を持っていったのがいけなかったかも。「2001年」は、不朽の名作だ。あれを超えることはできない。最初のサルのシーンは、なんだか子供くさいから飛ばすけど、他のシーンは、ホント、何回でもみたい。DVDで何回見ても飽きない。
インターステラー、という単語、インターはインターネットを連想させるし、ステラは星なのかな、ラーは者という意味だろうから、星を繋ぐ世界の旅人くらいの意味なのだろう。意味は面白いが、着想そのものは、もう陳腐なものになっているのではないだろうか。
少なくとも、私はP氏のお連れ合いさんの意見に同調して、もうすこしゆったりしたヒューマンドラマを見たいです。チャラチャラした特撮やCGは、あまりもう見たくないな。
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